ZOOMO動物病院、資金調達に苦戦 盛岡、改築賄う寄付1割満たず

新しい動物病院の完成イメージ(槙総合計画事務所提供)

 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ、辻本恒徳園長)の動物病院の移転改築に向けた資金調達が苦戦している。市は約1億2千万円の費用全額を寄付で賄う方針だが、今のところ集まった額は1割に満たない。4月からクラウドファンディング(CF)型ふるさと納税で整備費を募り、県内外に広く協力を呼びかける。

 ポータルサイト「ふるさとチョイス」での受け付けを想定し、返礼品は市特産品などの従来メニューに加え、ズーモにちなんだ体験メニューも検討する。期間は3カ月間。目標額の1億1千万円に達しなくても整備費に充て、年度内に再度寄付を募る方向だ。

 市と槙総合計画事務所(東京)、ズーモを運営するもりおかパークマネジメントは2022年5月、新病院整備に向けた協定を締結。個人や企業版のふるさと納税で資金集めを進めたが、現時点で約950万円にとどまっている。

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