ふたば未来生徒は「どう生きるか」 元富岡高校長大和田さん 激励

「人類の幸福に貢献できる人間になってほしい」とエールを送る大和田さん

 元富岡高校長の大和田修さん(67)が広野町のふたば未来学園中・高で講演し、生徒ら約460人に「復興の最終的な帰着点は見えない。そのような状況の中で『どう生きるかを考えること』をこれからも心がけてほしい」と語りかけた。

 大和田さんは東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の2013~14年に富岡高校長を務めた。富岡高の歴史を受け継ぐふたば未来が11日に行った震災追悼式で講演に臨んだ。

 大和田さんは、原発事故の影響で富岡高が避難を強いられ、福島北高や猪苗代高、いわき明星大(現医療創生大)、三島長陵高(静岡県三島市)に設置した各サテライト校で、当時の生徒がサッカーなどの競技や勉学に励む姿を紹介した。

 震災から13年の歩みを振り返り「自分たちは世界でもまれな立ち位置にいる。それをきっかけにいろいろなことを学び、人類の幸福に貢献できる人間になってほしい」とエールを送った。

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