家のなかがスッキリ見えない…それは”視覚のノイズ”かも?「ここにはものを置かない」4つの場所とは

(※写真はイメージです/PIXTA)

ものを置きすぎると、見た目にはもちろん、家のなかの安全性や清潔感にも影響が出てきます。なかでも、「ここだけはいつもスッキリさせて!」というポイントはどこでしょうか? 筆子氏の著書『本当に心地いい部屋: ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる 』(大和出版)より、見た目にもよく、心も体もくつろげる、居心地のいい家を保つためのコツを紹介します。

置きすぎをやめるとスッキリする4つの場所

人は、五感すべてから情報や刺激を得ていますが、もっともたくさん情報を得るのは視覚からです。全体の8割以上の情報が目から入ってきます。

心地いい部屋を作るために、まず視覚的なノイズを減らしましょう。

そのために1番いい方法は、物を減らすことです。

物の置きすぎをやめると、即、スッキリ感じられる場所を4つ紹介します。

1.玄関

家と外界をつなぐ玄関は、家の顔と言われる大切な場所。疲れた家族が学校や職場から戻る場所です。入り口が散らかっていると、疲れが倍増します。

玄関はお客さんを出迎える場所で、玄関先で応対することもよくありますね。

ここは家の第一印象が決まる重要なスペースですが、人と物が入ってくるため、物がたまりやすいので不用品を取り除いてください。

買った物、もらった物、持ち出した物が下駄箱の上に置かれていませんか?

郵便受けから取り出した紙類が下駄箱の上に置きっ放しになっていませんか?

着ていたジャケットや持っていたバッグを玄関先に放り投げて、そのままのこともあるでしょう(私の娘が小さいとき、よくやっていたことです)。

置きっ放しになっている物があったら、すべて所定の位置に戻してください。

下駄箱の上に小物が散らばらないように、トレイを用意して、鍵や腕時計などの小さな物をここに置くことにすれば、探し物も減ります。

たたきの上に出す靴は、最小限にしましょう。

たくさん靴を出していると散らかります。玄関が狭いとき、扉に吊り下げ収納をすることがありますが、こうした収納も、できればしないでください。

2.部屋の入り口

ドアや戸など、部屋の入り口のそばに、物を置きすぎないようにしましょう。

扉を開け閉めするたびに、物にぶつかるのは小さなストレスになります。

いちいち何かを動かしてから、入り口を通るのは面倒です。

玄関もそうですが、部屋の入り口は、動線を確保できるほうが暮らしやすいもの。

万が一、火事になったときも、動線は短いほうが、安全に逃げられます。

家の入り口である玄関も、部屋の入り口であるドアも、物を収納したり、何かを飾ったりすることより、動線を確保するほうがよほど重要です。

光や風の入り口である窓の周囲にもあまり物を置かないでください。日当たりも風通しも悪くなります。出入りに利用する入り口は、きれいにする人も、窓のまわりには無頓着に物を置いてしまうことがあります。

出窓に物の吹き溜まりができると、カビの温床になります。

広いスペースに要注意

3.床と壁

部屋の中でもっとも目につくのは、床と壁です。たっぷりスペースがあるからと物を置きすぎると、ごちゃごちゃして、置く物によっては圧迫感も生まれます。

部屋を広々とさせる1番のコツは、できるだけ床を見せることです。

したがって、物を床に置くのは極力避けましょう。

「床置きは、汚部屋への最短ルート」という言葉を覚えておくといいですよ。

特に気をつけたいのは、家族のだんらんの場であるリビングルームの床です。

居間はみんなの共有スペースなので、それぞれの物が持ちこまれ、ガラクタが増えやすいもの。ほかが多少ごちゃついていても、リビングルームの床をきれいに保てれば、自分の精神衛生も保つことができます。

リビングルームに常駐させる物は厳選し、家族が私物を持ちこんで、居間で作業をしたあとは、必ず自室に持ち帰ってもらいましょう。

壁も、大きな家具や飾りもので埋め尽くさないほうが、気分よくいられます。

4.平面の上

床や壁の次に目立つのは、ある程度広さのある平面の上です。

たとえば、机、テーブル、カウンター、ソファ、ベッドの上など。

こうした平面の上がスッキリしていると、視覚的ノイズが減ります。

平らなスペースは、床と同じで、物を置きやすいので注意が必要です。郵便物や書類を積み重ねることは避けたいですね。ダイニングテーブルの上に、紙類を積み重ねる習慣がある人は、それぞれの書類の置き場所をしっかり決め、家に持ち込んだら、すぐに内容を確認して所定の場所にしまう習慣をつけるといいでしょう。

DMなど、家の中に入れる理由のないものもたくさん届くので、できれば家に入れる前に、それができないなら、家に入れた直後に処分してください。

カタログなど、不要なお知らせは、事前に送付を停止しておくと、「DMやカタログの処理」という、よけいな作業をせずにすみます。

オンラインで確認できるものはパソコンやスマホで見て、紙の配布は止めましょう。

水平面だけでなく、垂直面もチェックしてください。たとえば、棚の扉など。

冷蔵庫の扉や側面は、いろいろな紙をマグネットで、ベタベタと貼りがちです。

私も、マグネットを集めて、あれこれ貼っていましたが、今は何も貼っておらず、とても快適です。物をくっつけないほうが、冷蔵庫の開け閉めもしやすいですよ。

筆子

ブロガー

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