老後など将来を見据えて資産運用することは大切です。「資産運用を始めたいが、誰に相談したらよいかわからない」「初心者でも相談できる窓口を知りたい」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
複数ある資産運用の相談先から自身に適した窓口を選ぶためには、それぞれの特徴や注意点を理解しておくことが大切です。
この記事では、資産運用の相談先を選ぶ際のポイントと注意点について解説します。
この記事でわかること
- 資産運用の相談先には何があるか
- 資産運用の相談先を選ぶポイント
- 資産運用の相談をする際の注意点
資産運用のこと誰に相談する?
資産運用において、誰に相談するかという点は非常に重要です。
特に、投資や運用商品についての知識がそれほどない場合、専門家に意見を求めることで運用成果も挙げやすくなるかもしれません。自分に合った相談先を見つけられれば、長期にわたって資産運用のパートナーとしてアドバイスしてもらえるでしょう。
反対に、相談先が適切でないと資産運用の方法が限定されてしまったり、不要な手数料などのコスト負担が増えたりします。
資産運用の初心者にも丁寧に説明してくれて、なるべく中立な立場で提案してくれる相談先を探すことが大切です。
資産運用について相談するメリットは、大きく分けて3つあります。
- 現状の資産の分析をしてもらえる
- 今後のライフプランまで提案してくれる
- 資産運用の選択肢の幅が広がる
現状の資産の分析をしてもらえる
資産運用について考えるにあたって、現状の資産の分析は必須です。
- 毎月の支出は黒字となっているか
- 現時点での預金額は平均よりも多いか・少ないか
- 所有不動産の評価額はいくらくらいか
- 万が一のことがあった場合、保険金がいくら下りるのか
上記の点をはじめ、資産運用を始める前に知っておくべきことはたくさんあります。
資産運用について相談することで、これらの項目を総合的に分析し、どれだけ資産運用に回せるかの目安を示してもらえます。
同世代で似た環境の人たちと比べて自分の資産がどのような状況にあるか把握できれば、資産運用の目標も立てやすくなるでしょう。
今後のライフプランまで提案してくれる
人生には結婚や出産、住宅購入などさまざまなライフイベントがあります。
人によって理想とする人生設計は異なりますが、いずれにせよイベントごとにまとまったお金が必要となるでしょう。
資産運用の相談の過程では、現状の資産の把握に加えて、個人の人生設計に合わせた現実的なライフプランも提案してくれます。どの程度の金額がいつ頃必要になるかを計算してくれるため、将来に向けての資金繰りもしやすくなるでしょう。
理想とするライフプランが明確になれば、資産運用へ対するモチベーションアップにもつながるかもしれません。
将来について漠然とした希望しか持っていない場合は、これを機にしっかりと考えてみることをおすすめします。
資産運用の選択肢の幅が広がる
これから資産運用を始める人の場合、知識や経験が少ないため、どのように資産運用を進めていいか迷ってしまうことがあるかもしれません。
株や債券など金融商品の名前は知っていても、リスクの違いや詳しい商品の特徴などはよくわからないというケースもあります。
資産運用の専門家に相談することで、自分が知らなかった金融商品や投資方法も提示してもらえるため、知識を身につけながら資産運用の選択肢を広げられます。そうすることで、収入の状況に応じて投資スタイルを変更したり、お金の使い道に合わせて運用商品を選んだりするなど、環境の変化にも柔軟に対応できるようになります。
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資産運用の相談ができる窓口一覧
資産運用について相談できる主な窓口は、以下の通りです。
- 銀行
- 証券会社
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- IFA
銀行
銀行で相談できる内容の例は、以下の通りです。
- 定期預金
- 個人向け国債
- 外貨積立
銀行によっては、投資信託や株式などの金融商品を仲介しています。普段から利用している銀行であれば、安心感を得られる一方、手数料が割高なケースもあるので注意してください。
証券会社
証券会社では、株式や投資信託を使った資産運用について相談できます。
例えばSBI証券の投資相談では、SBI証券から委託を受けたアドバイザーから資産運用のアドバイスを受けられます。証券会社の営業マンとは異なり販売ノルマがないため、中立の立場を持った専門家に相談できる点が強みです。
また楽天証券では、相談者それぞれの意向にあわせたオーダーメイドサービスを受けられるよう、IFAサービスを提供しています。
IFA
IFAとは特定の金融機関に属さず、投資のアドバイスや金融商品の説明を通して資産運用をサポートする職業です。「独立系ファイナンシャルアドバイザー」とも呼ばれます。
IFAへの相談例は、以下の通りです。
- 退職金の運用方針
- 銘柄選び
- 運用方針の変更
IFAは原則として転勤や異動がなく、長期にわたって信頼関係を築きやすいメリットがあります。一方、IFAはさまざまな経歴を持つため、担当者によって資産運用の知識や経験にばらつきが生じやすい点がデメリットです。
中立の立場からのアドバイスを求めている人は、IFAに相談するとよいでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、幅広いお金の知識に精通した専門家です。資産運用だけでなく、家計管理や保険など、お金に関するあらゆる相談に対応している点が強みです。
一方で、資産運用を丸ごと任せたい人には、あまり向いていない点がデメリットとして挙げられます。
初めて資産運用を検討している人にはFPへの相談が適しているでしょう。
お金のこと、誰に相談すればいい?
資産運用の相談先を選ぶときのポイント
資産運用の相談先を選ぶ際には押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
- 透明性が高い商品を扱っていること
- 長期的なサービスが整っていること
- 自身に合った商品を扱っていること
- 初心者であっても気軽に相談に乗ってくれること
- 中立的な立場でアドバイスしてくれること
透明性が高い商品を扱っていること
実際にどのような運用がされているか不透明な商品を扱っているところは、大切な資産の預け先として不安が残ります。資産運用の相談先を選ぶ際には、透明性が高い商品を扱っているか確認しておくことが大切です。
例えば投資信託は、原則として毎日取引価格である基準価格が公表されています。定期的に監査法人による監査を受けており、外部のチェックが入った透明性の高い商品といえるでしょう。
一方で、主に非上場企業に直接投資する「プライベート・クレジット・ファンド」は、株式や債券に比べて透明性が低い点が特徴です。資産運用をこれから始める投資初心者には適していないため、避けた方が無難でしょう。
長期的なサービスが整っていること
資産運用の相談窓口との接点は一回限りではありません。中長期的に計画を立てて運用に取り組むため、長く付き合えるサービスが整っているかは相談窓口を選ぶうえで大切なポイントです。
以下の項目を参考に、長期的なサービスの充実度を確認しましょう。
- 相談後や運用中のアフターフォローが整っているか
- 担当者との相性がよいか
- 担当者がどれくらいの知識と経験を持っているか
- 担当者の入れ替わるサイクルが短くないか
自身に合った商品を扱っていること
「系列企業の商品しか紹介できない」「企業側にとって都合のよい商品を紹介されてしまう」など、相談先によっては提案される商品の選択肢が少ない可能性があります。
以下のチェックポイントを参考に、扱っている商品の種類や品質を確認しましょう。
- 提案されるのは系列の商品ばかりでないか
- 販売手数料が無料か
- 価格の安い類似商品はあるか
初心者であっても気軽に相談に乗ってくれること
プロの投資家向けの機関に相談するのは、資産運用の初心者にとってハードルが高いでしょう。資産運用の初心者であっても気軽に利用できるかは、相談先を選ぶときのポイントになります。
資産運用初心者の相談先としては、FPやIFAが適しているでしょう。収支の管理や節約の方法など、ハードルの低い内容から相談できるためです。
中立的な立場でアドバイスしてくれること
機関によっては立場上、自社の商品を紹介する必要があり、提案が偏る可能性があります。
一方で、FPやIFAはさまざまな商品を取り扱っており、豊富な選択肢から相談者に寄り添ったアドバイスがもらえる点が強みです。中立な立場でアドバイスがもらえるかは相談先を選ぶポイントになります。
ただし、金融機関に所属しているFPの場合は、自社製品が提案のメインになる可能性があるため注意しましょう。
資産運用の相談をする前にしておくべきこと
資産運用の相談をする前にしておきたいことは、以下の通りです。
- 資産運用の目的・目標を明確にしておく
- 自分のリスク許容度を理解しておく
- 初心者であってもある程度は勉強しておく
資産運用の目的・目標を明確にしておく
資産運用の目的や目標が不明確な状態では、運用方針が決まりません。目的と目標の設定例は、以下の通りです。
資産運用の目標は、数字を使って具体的にしましょう。ゴールから逆算することで、現在の自分がどのような行動を取るべきかわかりやすくなります。
自分のリスク許容度を理解しておく
資産運用では一定のリスクを取りつつ資産形成を目指すため、ノーリスクではありません。専門家に相談する前に、どこまでリスクを取れるのか理解しておくことが大切です。
資産運用の種類によってリスクの大きさは異なります。例えばFXの場合、商品性などを踏まえて金融庁では「信用できる業者と取引を行う場合であっても、取引には高いリスクが伴います」としています。
リスク許容度を理解するためには、ツールの活用が効果的です。一般社団法人全国銀行協会「あなたのリスク許容度診断テスト」では、10の質問からリスク許容度を判定しています。参考資料として相談する前に受けておくとよいでしょう。
初心者であってもある程度は勉強しておく
専門家からアドバイスを受けたからといって、自分が理解できていない状態で資金を投入するのは危険です。資産運用の初心者であっても、最低限の知識はつけておきましょう。
理解しておくとよい資産運用の基礎知識は、以下の通りです。
- ライフイベントと人生設計
- 預貯金と投資の違い
- 複利効果
- 投資のリスク
- 分散投資
上記の資産運用の基礎知識は、金融庁のホームページで詳しく解説されています。専門家へ相談する前に一定の正しい知識を身につけておきましょう。
資産運用の相談をするならFPがおすすめ
資産運用についてアドバイスをもらうなら、相談先にFPを選ぶのがおすすめです。FPはライフプランの設計を強みとしているため、資産運用を通じた理想の生活を実現するためのパートナーに適しています。
銀行や証券会社に相談すると、その金融機関での資産運用が前提となるため、ほかの銀行や証券会社との比較検討ができません。その点、FPであれば、自分に合った口座の開設先について相談できます。
FPに相談できるサービスのおすすめは、以下の通りです。
- オカネコ
- マネードクター
オカネコ
オカネコは、特定のアドバイザーを選び無料で相談できるサービスです。資産運用のアドバイスに精通した専門家が集まっており、費用をかけずに相談できます。
家計管理から始めたい人には、スマホから質問に答えるだけで家計状況を簡単に診断できるサービスがあります。質問の回答にかかる時間は最短3分で、費用はかかりません。診断が終わると、待つだけで複数のプロからコメントが届きます。
スマホから手軽に専門家へ相談したい人は、ぜひオカネコをチェックしてみてください。
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マネードクター
マネードクターの強みは、相談スタッフ全員が国家資格を持つFPである点です。投資や資産運用について、基本的な知識から専門的な運用方法まで、幅広い相談に対応しています。
カフェや職場など、相談者の都合にあわせて相談場所を設定できます。オンライン相談も実施しているため、店舗まで足を運ぶ必要がありません。
マネードクターの相談は何度でも無料で、予約は最短翌日から可能です。
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まとめ
資産運用の相談ができる窓口は複数あるため、自分に適した機関を選ぶことが大切です。相談先を選ぶ際には、取り扱う商品の種類やサービスの充実度などをポイントに比較検討しましょう。相談する前に資産運用の目的と目標を明確にしておくと、より具体的なアドバイスがもらえます。
これから資産運用を始めたいと考える人には、FPへの相談が適しています。経験豊富な相談員が、中立の立場からアドバイスしてくれます。オカネコやマネードクターなど、無料で相談できるサービスも多いので活用してください。
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