米軍オスプレイの飛行再開に抗議 沖縄・中城村議会 陸自訓練場の計画断念も求める

 沖縄県の中城村議会(伊佐則勝議長)は3月定例会最終日の22日、オスプレイの飛行再開に対する抗議決議と意見書の両案を全会一致で可決した。うるま市石川のゴルフ場跡地での陸上自衛隊訓練場の新設計画を断念するよう求める意見書案も全会一致で可決した。日米の関係機関に届ける。

 オスプレイの抗議決議と意見書には、同機が常駐している米軍普天間飛行場の即時閉鎖と撤去、オスプレイの配備撤回、日米地位協定の抜本的な改定―を盛り込んだ。

 陸自訓練場に関する意見書は「計画は地元住民や自治会、うるま市、県にも知らされず、県民は不安と憤りを禁じ得ない」と指摘し、計画地が県立石川青少年の家に隣接するとして「学びの場の確保に支障を来すと同時に地域住民の生活環境に重大な影響を与えるのは明白」と訴えた。

飛行再開し、米軍普天間飛行場へ戻るMV22オスプレイ=14日午後5時17分、沖縄県宜野湾市真栄原(喜屋武綾菜撮影)

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