愛する駅を守りたい!小浜線最古の木造駅舎カフェ『ぽっぽ茶屋ほっとむら』【若狭町】

福井県敦賀市〜京都府舞鶴市までを走る全長約84kmの鉄道路線であるJR小浜線。
2022年には全線開通100周年を迎えました。

今回は、24駅ある中で、地域の憩いの場として人気を集めている最古の木造駅舎『十村(とむら)駅』のカフェ『ぽっぽ茶屋ほっとむら』をご紹介します!

駅舎取り壊しが検討される中、地元有志がつくった『ぽっぽ茶屋ほっとむら』

JR小浜線最古の木造駅舎である十村駅構内に、2022年3月にオープンした喫茶店『ぽっぽ茶屋ほっとむら』。

昔は十村駅の周りに商店や映画館も近くにあったそうですが、人口減少や自動車の普及により利用客が減少。
駅舎自体も老朽化や管理費の問題があり、一旦取り壊しが検討されました。

そこで立ち上がったのが、元国鉄職員である田中信一さんら住民有志たち。
駅舎を管理する一般社団法人を立ち上げ、自分たちで駅を運営していくことにしました。

資金は地域住民の貴重な寄付、県や町の補助金、インターネットを通じたクラウドファンディングなどを活用して集め、貴重な木造駅舎の良さを活かして昭和レトロ風に改修し、カフェを整備しました。

カフェにはレトロなものがたくさんあり、レコードプレーヤーや、築100年を過ぎた駅舎完成当時の梁もそのまま残されています。

ぽっぽ茶屋ほっとむらは地元の人たちの憩いの場!

「地域住民の憩いの場にしたい」との思いで、駅舎にカフェも併設したことで、平日にも関わらず、たくさんの利用客がいました。

私が訪ねた時は、放課後の学生が勉強している姿が見られました。
1日に2回、午前と午後に来るようなお客さんもいるそうです。

一般の方が作った十村駅の模型や、地元の学生が作成したスタンプなどもあり、地域の方から愛されていることがよく分かりますね〜!

そして、こちらはぽっぽ茶屋ほっとむらを訪れた方が、感想や一言メッセージを書き残すことができる「おしゃべりノート」。

地域の方だけでなく県外からもたくさんのメッセージがあり、中には日本一周の旅の途中で訪れた方もいました!

また、コンセントやwi-fiも整備されており、パソコン作業なども可能。
レトロな雰囲気と便利さを両立した環境となっています!

看板メニューはお手頃価格のぜんざいと体温まるうどん!

メニューはうどん、ぜんざいのほかに、コーヒーなどの飲み物があります。

その中でも人気メニューがぜんざい!

200円というお手頃価格でおいしいぜんざいをいただけるのはうれしいです。

過去には100円で販売していた時期もあるそうですが、お客様から「もう少し高くても売れる!」と意見をもらったことから今の値段になったそうです。

また、もう一つの人気メニューであるうどんもいただきました!

見た目は素朴ですが、程よいコシとともに、弾力があり、モチモチとした食感が出汁とよく絡んで満足の一品でした。

一般社団法法人とむらの理事長、田中信一さんのお話や、カフェの基本情報などは以下でご紹介しています。

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