チェルシーのファン団体「クラブが“笑いもの”になっている」首脳陣に対して懸念を表明

写真:2022年夏からオーナーを務めるベーリー氏©Getty Images

チェルシーの主要ファン団体である『チェルシー・サポーターズ・トラスト(CST)』が、同クラブのオーナーを務めるトッド・ベーリー氏とベハダ・エグバリ氏に宛てた書簡でクラブの方向性に対する懸念を表明したという。イギリス『Daily Mirror』が報じている。

マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いるチェルシーは、現在プレミアリーグで11位に低迷している。FAカップ準々決勝レスター戦では、サポーターが経営陣や監督、選手に対してブーイングを行い、批判的な声を送っている。

CSTは経営陣を非難する書簡の中で「現在サポーターを取り巻く雰囲気は極めて落ちており、無視できない状態だ。ピッチ内外でクラブが『笑いもの』になっているという感覚が高まっている」と述べており、2022年の夏からチェルシーのオーナーを務めるベーリー氏ら経営陣に対して批判している。

続けて、「状況が改善されない限り、より標的を絞ったチャントを行う」とメッセージを綴っており、今後の試合でさらなる抗議活動を辞さない考えを示している。

CSTはチケット代やグッズ価格の高騰を最大の懸念点として挙げており、選手の獲得に10億ポンド(約1900億円)以上費やしたにもかかわらず、クラブの商業的収入を増やすためにサポーターの懐が犠牲になることに対して不満を感じているという。

チェルシーのクリス・ジュラセク最高経営責任者は、この書簡に対して「懸念は認識している」としながらも、「ライバルクラブと同等になるためには、収益を増やす必要がある」と返答しており、クラブの方針を変えることはなさそうだ。

CSTのマーク・ミーハン氏は「クラブの方向性…特に経営陣、チームの大半の選手と監督に対して、断絶した感じを覚えており、サポーターは深刻な懸念を抱いている」と語っており、チームがピッチ上で成績を残せていないことでさらにフラストレーションを溜めているようだ。

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