各候補 最後の訴え 北上市議選 24日投開票

 任期満了に伴う北上市議選(定数26)は、24日に投開票が行われる。17日の告示以来、現職21人、新人9人の計30人が舌戦を展開。選挙戦は残り1日となり、各候補者は最後の訴えに全力を注ぐ。

 立候補したのは党派別に立憲民主1人、公明2人、共産3人、社民1人、参政1人、無所属22人。告示以降、各陣営は市内を遊説し懸命に政策を訴えている。

 前回(2020年)が無投票だったこともあり、各陣営からは「今回は票が読めない」との声もある。市中心部や和賀町で地盤が重なる候補者がひしめく一方、黒岩、口内、稲瀬の3地区からは候補者が出ておらず、各候補の得票にどう影響するかが注目される。

 選挙権年齢の引き下げ前だった前々回(16年)は27人が立候補する少数激戦で、最下位当選者の得票数は1189票。今回は選挙人名簿登録者数が前々回より約2000人増えたものの30人が立候補しており、当選ラインは「1000票前後に下がるのではないか」との見方も出ている。

 期日前投票は市保健・子育て支援複合施設hoKkoと江釣子ショッピングセンターパルで行われており、21日現在で7369人(選挙人名簿登録者の9・5%)が投票。前々回同期を2・6ポイント上回っている。

 投票は24日に市内56カ所で行われ、時間は午前7時から午後8時(うち6カ所は7時)まで。9時からトヨタ紡織東北サンシャインアリーナ(北上総合体育館)で即日開票される。大勢判明は11時40分ごろの見通し。

 16日現在の選挙人名簿登録者数は7万7405人(男3万8636人、女3万8769人)。

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