北沢又小の21人体調不良、原因特定できず

 福島市の北沢又小で給食を食べた児童や教職員が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えたことを巡り、福島市教委は22日、保健所による調査で最終的な原因特定には至らなかったと発表した。児童18人、教職員3人の計21人が15日に体調不良を訴えて欠席していた。

 複数の体調不良者からノロウイルスが検出されたが、発症者がいないクラスがあり、明確な汚染源も特定できないことなどを踏まえ、市教委は「学校給食を原因とする食中毒とは断定できなかった」とした。

 市教委によると、保健所の調査では21人のほかに、体調不良だったが登校していた児童、給食の調理に携わった職員を含めて検便検査を実施。児童15人と教職員2人からノロウイルスが検出されたという。

 今後は保護者に経緯を説明する通知を送る。市教委は学校給食について「これまで以上に衛生管理を徹底し、安全・安心な給食提供に務める」とした。

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