長崎・深堀 建造船火災で1人死亡

火災が発生した建造中のケミカルタンカー=長崎市、福岡造船

 22日午前8時45分ごろ、長崎県長崎市深堀町1丁目の福岡造船長崎工場で「建造船の中が燃えている」と作業員から119番があった。大浦署などによると、建造中のケミカルタンカー(2万6300トン)の船首部分から出火。約2時間40分後に鎮火し、タンカー内で1人の遺体が見つかった。
 福岡造船によると、死亡したのは協力会社の男性作業員。出火当時、溶接作業中だったという。同署や消防が出火原因などを調べている。
 同工場内では1月、建造中のケミカルタンカーのタンク内に40代の男性作業員が転落し、死亡する事故があった。
 現場は長崎港に面しており、JR長崎駅から南に約8キロ離れた工場が立ち並ぶ地域。

© 株式会社長崎新聞社