マカオ、会員ポイントを不正積算・使用したホテル従業員の男逮捕

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は3月22日、ホテルの会員制度を悪用し、非会員客の支払い分ポイントを自らが用意した会員アカウントに加算し、無料ホテル宿泊などのギフトと交換するなどしたとしてマカオに所在するホテルの料飲部門に勤務する中国本土出身の男を逮捕したと発表。

 同局によれば、2月28日にホテルから1人の従業員による会員ポイントが絡む不正行為について通報があったとのこと。当該ホテルは国際ホテルチェーンに属し、貯めた会員ポイントは世界中のグループ施設で利用できるもので、ホテル側から報告された被害額は3万1838パタカ(約60万円)という。

 その後の同局の調べで、被疑者が勤務中に異なる資料を用いて開設された6つの会員アカウントへのポイント積算を繰り返し、中国本土とマカオに所在するホテルの27泊分の無料宿泊と交換して自身が宿泊したり他人へ転売していたほか、勤務先のレストランで客が現金で支払った際に自身のポイントを使うことで現金を着服していたことも判明。3月21日に同局の捜査員とホテルの警備部門が合同で対応にあたり、被疑者が再び行為に及んだところを逮捕した。

 同局では捜査で得られた情報を総合的に判断し、男を巨額サイバー詐欺罪で検察院送致する方針。

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