中国、水利プロジェクトの水供給能力が9千億立方メートル超す

中国、水利プロジェクトの水供給能力が9千億立方メートル超す

「南水北調」プロジェクト東ルートの出発点、江蘇省揚州市の江都水利ターミナル。(資料写真、揚州=新華社配信)

 【新華社北京3月23日】中国国務院新聞(報道)弁公室がこのほど開いた水の安全保障の進展・成果に関する記者会見で、水利部の劉偉平(りゅう・いへい)副部長は、中国が流域全体と水資源の地理的分布の均衡を図ることに立脚し、南部の水を北部に送るプロジェクト「南水北調」をはじめとする流域・地域をまたぐ重要な引水プロジェクトを科学的に推進したことで、全国の水利プロジェクトの水供給能力が9千億立方メートルを超えたと明らかにした。

 国家水路網の整備を推進し、水資源と人口・経済の地理的分布の均衡化を促すなど、この10年で中国の治水事業は大きな成果を収め、歴史的な変革が起こったと説明した。

 劉氏によると、中国は10年にわたってかんがい区の建設を加速してきている。新たに建設、改良されたかんがい面積は3億6千万ムー(2400万ヘクタール)、耕地のかんがい率は55%に上昇し、食糧の豊作を力強く支えた。農村の水供給事業の質の高い発展も推進し、登録済み貧困人口1710万人分の飲用水の安全性に関わる問題を期限内に解決し、農村の水道普及率は90%に上った。

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