台湾のエバー航空が2005年からサンリオと取り組む大人気の特別塗装機「ハローキティジェット」。ハローキティ以外にも、さまざまなキャラクターが登場する特別塗装機を運航しています。2024年3月現在、4機のサンリオコラボの特別塗装機が運航されています。過去に運航されていた機体を含め、全13種類の塗装機を紹介します。
■現在、運航中の機体はこれだ!
2024年3月現在運航している特別塗装機は以下の通り。使用機材はエアバスA330-300型機およびボーイング777-300ER型機です。
・A330-300
「バッドばつ丸 ファン トラベル ジェット」(機体番号:B-16331)
「ドリームジェット」(機体番号:B-16332)
「パーティージェット」(機体番号:B-16333)
・777-300ER
「シャイニングスター」(機体番号:B-16722)
バッドばつ丸 ファン トラベル ジェット
© FlyTeam Espace77さんバッドばつ丸 ファン トラベル ジェット
2017年3月から運航されている「バッドばつ丸 ファン トラベル ジェット」。バッドばつ丸がメインのデザインで、いつもクールでいたずらが大好きなバッドばつ丸が仲間たちと冒険の旅へ出る姿が描かれています。
ドリームジェット
© FlyTeam シグナス021さんドリームジェット
「ドリームジェット」は2017年4月から運航されています。コンセプトは「お出かけのルンルン気分」で、ハローキティ、キキ&ララ、ポムポムプリンなどサンリオファミリーのキャラクターたちが虹と一緒に描かれています。
パーティージェット
© FlyTeam mocohide☆さんパーティージェット
2017年5月から運航されている「パーティージェット」。デザインコンセプトは、「困りごとや悩みなどすべて忘れ、情熱とエネルギーにあふれる旅路」です。ドリームジェット同様に、サンリオファミリーのキャラクターたちが多く描かれています。
シャイニングスター
© FlyTeam ken@KIXさんシャイニングスター
「シャイニングスター」は2015年6月より運航を開始。リトルツインスターズのキキ&ララが、星が煌めく夜空をマイメロディやハローキティと旅するデザインコンセプトです。
■運航中の塗装機、どこで見れる?!
エバー航空の特別塗装機は現在、路線を限定せずに運航されています。2024夏ダイヤ(2024/3/31以降)において、就航する日本の空港は新千歳・仙台・成田・羽田・小松・関空・松山・福岡・那覇の9空港です。このうち、A330-300もしくは777-300ERが投入される路線に投入されるであれば、出会える可能性も。現在の運航計画では、A330-300が新千歳・仙台・小松線に、777-300ERが関空線に投入が予定されており、これらの空港で見かけるチャンスがありそうです。
■過去の塗装機を見てみよう!
終了している特別塗装は合計9種類。A330-200・300、777-300ERをはじめ、エアバスA321-200型機にも特別塗装が施されていました。使用機材と塗装期間は以下の通りです。
・A330-200
「初代ハローキティジェット 1号機」(機体番号:B-16303) 2005~2008
「初代ハローキティジェット 2号機」(機体番号:B-16309) 2006/10~2009/01
「ハッピーミュージック(2代目ハローキティジェット 4機目)」(機体番号:B-16311) 2012/05~2016/12
「スピードパフ」(機体番号:B-16309) 2012/06~2017/05
・A330-300
「マジックスター(2代目ハローキティジェット 1機目)」(機体番号:B-16331) 2011/10~2017/01
「アップル(2代目ハローキティジェット 2機目)」(機体番号:B-16332) 2011/12~2017/02
「アラウンド ザ ワールド(2代目ハローキティジェット 3機目)」(機体番号:B-16333) 2011/12~2017/04
・777-300ER
「ファミリージェット」(機体番号:B-16703) 2013/09~2021/05
・A321-200
「ぐでたまジェット」(機体番号:B-16205) 2016/11~2022/11
「なかよしジェット」(機体番号:B-16207) 2017/06~2023/08
初代ハローキティジェット
© FlyTeam speedbirdさん初代ハローキティジェット 1号機 © FlyTeam Hariboさん初代ハローキティジェット 2号機
2005年から2009年まで運航した初代のハローキティジェット。キティちゃんと家族のパパ、ママ、双子の妹のミミとおともだちのキャラクターが描かれており、1号機と2号機で登場するキャラクターや配置が一部異なります。
マジックスター
© FlyTeam HLeeさんマジックスター(2代目ハローキティジェット 1機目)
2代目のハローキティジェットは、エバー航空就航20周年を記念して、3つの塗装機が完成しました。その1機目が「マジックスター」です。このデザインは、「Hello Kitty with Magic star」のテーマから考案されました。ハローキティが手にした魔法の杖から振り出される煌く星や、その周りで羽ばたく可愛い仲間たちが描かれています。70年代当時のデザインを採用していることも特徴です。
アップル
© FlyTeam ピリンダさんアップル(2代目ハローキティジェット 2機目)
2代目ハローキティジェットの2機目「アップル」。このデザインは「Hello Kitty Loves Apple」がテーマです。身長はりんご5個分、体重はりんご3個分、最も好きな食べ物はお母さんの手作りアップルパイ、というハローキティのプロフィールに由来しています。
アラウンド ザ ワールド
© FlyTeam nh747dさんアラウンド ザ ワールド(2代目ハローキティジェット 3機目)
2代目ハローキティジェット3機目の名称は「アラウンド ザ ワールド」。「Hello Kitty Around the World」をテーマとしており、ハローキティと仲間達が世界の国々で楽しく観光する姿が描かれています。
ハッピーミュージック
© FlyTeam larchさんハッピーミュージック(2代目ハローキティジェット 4機目)
2代目ハローキティジェットの4機目に当たるのが「ハッピーミュージック」。ハローキティとボーイフレンドのダニエル スターが音楽とともに音符に乗って空を飛ぶデザインが特徴的です。
スピードパフ
© FlyTeam くーぺいさんスピードパフ
「スピードパフ」は、神話に登場する觔斗雲から着想し、ハローキティと仲間達が大空を自由自在に飛び回る姿がデザイン。「初代キティジェット 2号機」である「B-16309」に塗装が施されました。
ファミリージェット
© FlyTeam hirohiro77さんファミリージェット
2015年6月から2021年6月まで運航された「ファミリージェット」。このデザインは、ハローキティに加え、リトルツインスターズ、パティ&ジミー、マイメロなど、サンリオファミリーのキャラクターが「手と手をとって」いる姿が描かれています。
ぐでたまジェット
© FlyTeam やまけんさんぐでたまジェット
「ぐでたまジェット」は、「忙しい日常から逃れ、ぐでっとリラックス」がデザインコンセプト。やる気のないぐでたまが、海外旅行に出かけようと荷物を詰めている姿が描かれています。機材の退役に伴い、2022年11月をもって運航終了しています。
なかよしジェット
© FlyTeam Lyouさんなかよしジェット
「なかよしジェット」のデザインコンセプトは、「ハローキティのリボンは友情の証し」で、たくさんのリボンとハローキティのおともだちが描かれています。こちらの機材も2023年8月をもって運用を離脱、エバー航空のフリートから離れています。
世代を問わず、そして日本だけでなく、世界中に多くのファンがいる「ハローキティ」。エバー航空の「キティジェット」は現在、全盛期に比べると数を減らしていますが、それでも依然主力機に特別塗装が残っており、日本へ飛来する機会も多数あります。今後も、「ハローキティジェット」をはじめとしたサンリオコラボ塗装の登場に期待したいところです。