【今が旬】春キャベツは「やわらかくて軽いもの」がおいしい!1/2玉を買うときは「芯の長さ」も要チェック【Xフォロワー76万人・野菜のプロが助言】

(※写真はイメージです/PIXTA)

10年以上の野菜販売歴を活かし、野菜・果物のインフルエンサーとして活躍している青髪のテツ氏。本連載では、同氏の著書『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、旬野菜を中心に、失敗しない選び方を紹介します。今回は「おいしいキャベツ」の特徴を見ていきましょう。

<前回記事> 【3~5月が旬】「タケノコ」は食物繊維たっぷり♪ 青果売り場では〈こんな色〉を選ぶとおいしい

◎本稿に掲載されている野菜などの名称、特徴、旬、生産地はお住まいの地域や品種によっては一致しない場合があります。

◎本稿ではスーパーで販売されている一般的な品種について説明しています。

キャベツの切り口は黄色が新鮮でおいしい!(図表1・2)

冬キャベツは、巻きが多くしっかりと詰まっていて、ずっしりと重くかたいものがおいしいです。外側の葉は鮮やかな緑色のものが新鮮なのですが、冬は紫色に変色することもあります。これは寒気にふれて甘みが増している証拠なので気にしなくても大丈夫です。

春キャベツはサラダで食べることが多いですが、育ちすぎるとかたくなり、サラダに向かなくなります。やわらかい食感を楽しみたいなら、軽いものを選びましょう。

カットキャベツの切り口は照明に当たると黄色から緑色に変色するので、切り口の中央は黄色いもののほうが新鮮です。

[図表1]キャベツの切り口は黄色が新鮮でおいしい! ©わたなべみきこ
出所:青髪のテツ著『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)

[図表2]冬キャベツと春キャベツ、選ぶポイントは正反対 ©わたなべみきこ
出所:青髪のテツ著『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)

【店員のヒトコト】

春キャベツは「春玉」「新キャベツ」、冬キャベツは「寒玉」「冬玉」とよぶよ!

ビタミンB群やビタミンC、ビタミンUたっぷり!胃炎回復の効果も

ヨーロッパ原産で、古くから世界中で食べられ、日本での栽培は明治時代に始まりました。ビタミンB群やビタミンC、ビタミンUをたっぷり含んでいます。胃炎などの回復に効果が期待できるビタミンUはアミノ酸の一種で、キャベツから発見されたので「キャベジン」ともよばれます。

[図表3]国内のキャベツ生産地TOP3 ©わたなべみきこ
出所:青髪のテツ著『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)

青髪のテツ
野菜のプロ、インフルエンサー
スーパーマーケット青果部に10年以上勤務し、エリアマネージャーとして野菜や果物の仕入れ、販売を行っている。X(旧Twitter)では、野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方のほか、いち早く野菜・果物の高騰情報を発信するなど、野菜のプロならではの鮮度のよい情報を惜しみなく公開。野菜・果物のインフルエンサーとして活躍している。
著書に『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)、『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)がある。

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