取材ノート 取材通じ地元企業を応援

 ■西三河地方を担当して4年になる。愛知には縁もゆかりもなかったが、今ではカーナビを見なくてもあちこちへ行けるようになった。三河支社がある岡崎市は歴史と文化のまちでありながら、家族連れでにぎわう商業施設なども豊富だ。創業100年を超える老舗企業も多く、取材のたびに歴史の偉大さに圧倒された。
 先日、あるベンチャー企業の取材で、弊紙の企画「老舗企業の挑戦」が話題になった。「普段知ることのできない老舗企業ならではの苦労など、非常に勉強になる。われわれの悩みなど小さなものだと前を向くことができた」という。「中部産業界の応援団」を目指すわれわれに、そのような読者の声は励みになる。ベンチャー企業から老舗企業まで、幅広い企業を取材することの意義を改めて実感した。
 4年間で多くの出会いがあり、この地域になじみのなかった私にとってはすべてが新鮮だった。このご縁を大切に、4月からもより一層取材活動に励みたい。
 ■小山 楓(おやま・かえで)三河支社で岡崎市、豊田市などを担当。千葉県出身。何気ない会話の中で、学生時代の友人から「それって名古屋弁?」と聞かれることが増えた。

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