【3月としては記録的な大雨に】防災上のポイントを気象予報士が解説!

48時間降水量が300ミリを超える地点も!

九州では一昨日23日(土)の降り出しから雨の量が多くなっていて、今日25日(月)午前10時10分までの48時間降水量が300ミリを超え、3月としては記録的な大雨となっている地点があります。この大雨により、長崎県では土砂崩れの発生している地域もあります。
今日午前中は、九州北部で小康状態となったエリアもありましたが、明日26日(火)にかけて異例の長雨が続くでしょう。

大雨の予想されるエリアは?東日本にも拡大

この大雨をもたらしている原因は「停滞前線」です。
この時期「菜種梅雨」という言葉もあるように長雨が続きやすいシーズンではありますが、明日にかけては前線上に低気圧が発生し、急速に発達しながら本州の南岸を通過するでしょう。
この影響で、西日本と東日本太平洋側で、明日は雷を伴った1時間50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。予想される雨の降る量は以下の通りです。

九州北部地方では、土日からの大雨で地盤のゆるんでいる所がありますので、土砂災害に警戒をしてください。今夜の暗い時間帯に活発な雨雲が掛かり、雨のピークは明日午前中までとなりますので、今夜は崖や川の近くにお住いの方は安全な場所で就寝するようにし、足元が見える早めの時間帯に避難を検討しましょう。
また、西・東日本の広い範囲でまとまった雨になりますから、大雨災害に注意が必要です。

いまできる対策とは?日中のうちに確認を

大雨の続く九州では、本格的な雨シーズンを前に早めに大雨の備えを見直しましょう。いまからでもできる対策を2つまとめてみました。雨のピークの前に確認してみましょう。
①車の移動はルートや目的地の天気も確認を
車は30センチの浸水で水没し、身動きが取れなくなる可能性があります。車を使って移動する際は、出発地の天気だけではなく、目的地の天気も確認しましょう。
また、ルートに橋やアンダーパスなどがある場合、大雨のタイミングでは身の危険の迫る可能性があります。なるべく安全なルートを選ぶようにしてください。
②非常用持ち出し袋の確認

大雨シーズンを前に非常用持ち出し袋の確認行いましょう。備蓄している食料や水の賞味期限を確認し、停電に備え、スマートフォンのモバイルバッテリーの残量もチェックしてください。賞味期限の近づいている食料品に関しては、もしものときに備え、試食してみるのもおすすめです。

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