ニッサン、コンパクトSUV『キックス』の新型モデルを発表。4WDを設定し2024年夏に北米投入へ

 日産自動車は3月22日、アメリカ・ニューヨーク州のニューヨーク市ブルックリン区に位置するバークレイズ・センターにて、新型『KICKS(キックス)』を世界初公開した。25日にはこのコンパクトSUVの2025年モデルが、今夏より北米市場に投入されることがアナウンスされている。

 3月29日に開幕するニューヨーク・インターナショナル・オートショーに先立って公開された新型『ニッサン・キックス』。そのスタイリングは現行型から大胆に変更され、力強さが強調されたデザインとなった。中でも、すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出されたスクエアな形状のフェンダーの対比は、このクルマのデザインの特徴のひとつとなっている。

 また、高級スニーカーのソールからインスパイアされたという立体形状のボディサイド・アクセントや、まるでテールゲートを分割しているかのように配置されたフルLEDテールライトも新型キックスの堅牢なエクステリアを形作っている要素だ。

大胆にデザインが変更された新型ニッサン・キックスの2025年モデル(北米仕様)

 一方のインテリアは、タフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンで上質な印象を受けるデザインに。乗員の疲労を軽減するゼログラビティシートをすべての座席に採用したほか、ダッシュボードにはメーターとナビにデュアルスクリーンが設定された。また、車内に明るさと開放感をもたらすオプション設定の電動パノラミック・サンルーフは、風切り音を低減する新世代の薄型デザインとなっている。

 ワンクラス上のクロスオーバーSUVにも匹敵するラゲッジスペースの容量はクラス最高レベルだ。開口部も40.3インチ(約102cm)とクラストップを誇り、ベビーカーやゴルフバッグなど長さのある荷物を容易に収納することが可能。

 パワートレインは最高出力141PS、最大トルク190Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒エンジンと、最新のエクストロニック・トランスミッションの組み合わせとなり、北米向けキックスでは初となる4WDが“S”、“SV”、“SR”の全グレードに設定されることとなった。ドライビングモードには新たに“SNOW”が加わり、雪道での安全な走りを提供する。また、最低地上高は8.4インチ(約21cm)のマージンがとられ、悪路や雪道での高い走破性を実現している。

 機能面では、Android AutoとApple CarPlayの両方に対応する12.3インチのデジタルディスプレイをはじめ、最大4つのUSB Type-Cポートやセンターコンソールにワイヤレス充電器などを装備。SRプレミアムパッケージには、Bose Personal Plus 10スピーカーオーディオシステムが搭載される。

 運転支援機能は、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキや後退時車両検知警報(RCTA)などを搭載する全方位運転支援システム(セーフティシールド360)が全モデルに標準装備される。また、最上級グレードの“SR”では、自動運転技術のプロパイロットがキックスに初めて採用されているほか、タイヤ空気圧警報システム、車内の忘れ物を知らせるリヤドアアラート、インテリジェントDA(ふらつき警報)などの運転支援機能が追加となる。

「コンパクトクロスオーバーのレベルをさらに高めたモデル」を謳う新型『ニッサン・キックス』北米仕様の価格は、2024年夏に予定される発売日近くにアナウンスされる予定だ。

ニッサン・キックスの2025年モデル(インテリア:ダッシュボード周り)
“SRプレミアムパッケージ”には、Bose® Personal Plus 10スピーカーオーディオシステムが搭載される。運転席と助手席にヘッドレストスピーカーが備わる
ニッサン・キックスの2025年モデル(エクステリア:リヤ)
ニッサン・キックスの2025年モデル(エクステリア:サイド)
ニッサン・キックスの2025年モデル(エクステリア:フロント)

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