伝説のパンクバンド"The Swanky's"(ザ・スワンキーズ)、初のドキュメンタリー映画『バカ共相手のボランティアさ』の公開記念舞台挨拶がアップリンク吉祥寺で開催

九州パンク伝説のバンド、ザ・スワンキーズの“コア”に迫るドキュメンタリー映画『バカ共相手のボランティアさ』の公開を記念して、さる3月23日(土)にバンドではギター担当のLOODS、瀬下黄太監督の登壇により舞台挨拶がアップリンク吉祥寺で行なわれた。

映画は、1989年1月8日、平成が始まったまさにその日に新宿LOFTで解散ライブを行なったバンドが結成されてから2000年代に入り再結成され、そして今に至るまでのバンドの歴史を紐解きながら、彼らが音楽シーンのみならずファッションシーン、サブカルシーンにまで多大な影響を与えた理由を、綾小路翔(氣志團)、小峠英二(バイきんぐ)、くっきー!(野性爆弾)、TOHSI-LOW(BRAHMAN/OAU)のほか世界的に活躍するファッションデザイナーのミハラヤスヒロといった数多くの著名人の証言インタビューを交えながら検証していく。 また、動画撮影が容易でなかった昭和の時代に撮影された貴重なライブ映像や音源も時を超えて公開されている。

本作は3月15日より全国に先駆けて福岡先行公開のキノシネマ天神では大ヒットを記録し、22日から東京のアップリンク吉祥寺、23日から大阪のシアターセブン、29日からキノシネマ横浜みなとみらい、アップリンク京都、5月4日から名古屋のシネマスコーレほか全国順次公開が決まっている。

LOODSはBOUNTY HUNTERがザ・スワンキーズのメンバーのためだけに制作した限定Tシャツを、瀬下黄太監督はこの映画の舞台挨拶のために制作した奇抜な衣装で登場。 LOODSの「おもろかったですか?」の問いに場内が沸く。

▲LOODS(The Swanky's) なぜザ・スワンキーズの映画を制作しようと思ったかを問われた瀬下監督は、「過去にUKエジソン(福岡のレコード店)で働いていたことがあるせいか、いま自分のお店で客からザ・スワンキーズのことをよく聞かれるので、であれば映画を作って、答えは映画を観てね、と」と語った。 再結成について問われたLOODSは「もういいでしょう」と笑いながら答えるも、「もしやるのであれば(WATCH、BERR、TVと自分の)4人が揃ったとき」と。 メジャーに行っておけばという後悔はないかの問いには「規制、規制で言いたいことが言えないので、メジャーに行かなくて正解」とキッパリ。

▲瀬下黄太(監督) 氣志團の綾小路翔、バイきんぐの小峠英二など数多くの著名人に影響力を与えた理由を問われ、瀬下監督は「WATCHの歌詞のセンス、曲が抜群に良かったと思う」と答え、LOODSは「自分たちでは分からない。いつの間にか売れて、いつの間にか解散した、あってなかったようなバンドだった。嫌われるバンドだったと思う」と振り返った。

最後に「つまらんバンドの最高の映画です」というLOODSのメッセージで舞台挨拶を締めくくった。

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