イスラエルの極右勢力、ガザ地区への再入植を計画

昨年10月7日のイスラム組織ハマスの襲撃を受け、イスラエルの極右の人々が今、パレスチナ自治区ガザ地区への再入植を考えている。

ガザ地区では2005年、イスラエル人の入植地21カ所が撤去され、9000人の入植者が軍によって退避させられた。それ以来、極右勢力はガザ地区への帰還を夢見ている。

そのうちの一人、イェフダ・シモンさんはBBCのオーラ・ゲリン上級国際編集委員に、ガザ地区は「神から私たちに与えられた土地だ」、「それを他の人に与えることはできない」と語った。

ゲリン編集委員はまた、イスラエルで長年、入植運動を主導してきたダニエラ・ヴァイスさんを取材した。

ヴァイスさんは、すでにガザ地区に入植したい500世帯のリストを作っている。友人には海岸沿いの高級物件は予約済みだと話しているという。

しかしこの計画に、ガザ地区に住むパレスチナ人の姿はない。

ヴァイスさんは、ガザのパレスチナ人は「出て行きたいから出て行くのだ」、「普通の人は地獄には住みたくないだろう」と話した。

ゲリン編集委員が、この計画は民族浄化に聞こえると問いただすと、ヴァイスさんは「私はイスラエル国家を守る道を選んでいる」と答えた。

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