サンエー工業、これまでの地下工事のやり方を劇的に変えた機械とは?

3月25日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、サンエー工業株式会社営業本部長の岸大輔さんをお迎えし、これまでの地下工事のやり方を劇的に変えた水処理の機械についてお話いただいた。

松井佐祐里アナ「先週、泥水・濁水処理装置の見える化のシステムについて伺いましたけど、水処理のすごい機械ってまだまだありそうですね」

サンエー工業株式会社営業本部長・岸大輔氏「ご紹介したい機械がありまして、私どものオリジナルの機械でバキュームシューターというものです」

L is B代表・横井太輔氏「どういうものですか?」

「泥や水を吸う掃除機の化け物みたいなイメージです。主に地下鉄の工事などで利用されることが多いのですが、駅がまだ工事してるときは、作業基地みたいになるんですね。駅から駅までトンネルを掘る時は、昔は足元にこぼれた泥とか洗浄とかで使う水とかごちゃまぜで、田んぼのようなぐちゃぐちゃした状態で掘っていくわけです。掃除は貫通した後、行ってました。それを弊社の創業者がそういう現場を見たときに、掘りながら掃除したらどうなんだろうと考えて、バキュームシューターという機械で、泥とか水を回収していきました。そうすると足元が常にドライなんですね。貫通した時、後ろを振り返ったらもう出来上がって掃除の必要がないわけです」

横井「なるほど」

「いわゆる掘削と清掃を同時にやる同時清掃という方式を創業者が提案して、採用していただいたら、今までの当たり前が180度ひっくり返って。現場様にも大変喜ばれて、今はもうシールド工事と言ったら、それが当たり前になったんですね」

横井「素晴らしいですね」

松井「これからのサンエー工業を担っていく世代に期待していることを教えてください」

「堅苦しい言葉になっちゃうんですけど、需要創造というものを常として、パラダイムシフトに挑戦して社会貢献を果たす。その結果、未来永劫持続可能な企業を作っていける。こういうことを目指してやっていただきたいです」

横井「もう少し柔らかくいうと、どういった人なんでしょうか?」

「先ほど今まで当たり前だと思ってたことが、実はこういうやり方で劇的に変わるんだという話をしました。そういったことがいわゆるパラダイムシフトです。これだけ工事の工法が進歩すると、今の形が全てと思われてるところがたくさんあるんですが、その中にも、もっとこうしたらお互いメリットが出るんじゃないかというところは無数に眠ってると思うんですね。それを発掘する、形にする。そこで社会貢献していくということに繋げていきたい」

横井「今のやり方が当たり前だと思うと工夫が生まれなくなって、改善することすら思いつかなくなり、そのままルーティンワークになっていく。でも、とにかく工夫することを諦めない、新しいやり方を追求して今より楽になる方法を見つけていく、パラダイムを変えていくっていうことですね」

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