マルハニチロと紀文食品が資本業務提携 チルド・冷凍・常温の各分野で互いの強み活かす

マルハニチロは3月25日、紀文食品と資本業務提携を締結し、同社株式を取得することを決議した。双方の強みを活かし、チルド・冷凍・常温の各温度帯で協業による製品開発、生産・物流等のコスト削減、国内外で商流の相互活用などに取り組む。

マルハニチロは紀文食品の発行済株式総数の9.9%にあたる約226万株を既存株主より取得予定。価額は28億2千万円(1株当たり1千247円)。受渡日は3月27日。両社はこれまで水産練り製品の原料となるすり身の供給で取引関係があった。

本紙に対し、マルハニチロは「先方はチルド品、当社は常温品・冷凍品に強みを持ち、提携によって各温度帯での事業展開を強化できる。海外販売に関しては、先方が有する日本食市場向けの販売ルートと、当社が持つ欧米等の販売網を相互に活用し、それぞれの事業拡大・拡販を目指したい」、紀文食品は「両社がこれまで培ったノウハウと今後協働して得られる知見をもとに、時短簡便や健康感のある商品の開発を推進し、水産練り製品や惣菜商品市場の一層の活性化に貢献していきたい」とのコメントを寄せた。

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