岐阜会議所の「わかあゆ賞」 長良川温泉女将会が受賞 紅茶と薬膳組み合わせたシロップ開発で

村瀬会頭(左から2人目)と、わかあゆ賞を受賞した伊藤会長(同3人目)ら

 岐阜商工会議所(村瀬幸雄会頭)は、同会議所の支援を受けて開発された優れたサービス・商品をたたえる「わかあゆ賞」に、岐阜長良川温泉旅館協同組合女将(おかみ)会(岐阜市、伊藤知子会長)を選んだ。紅茶と薬膳を組み合わせたシロップ「紅茶蜜」を開発した。(岐阜)

 同女将会は十八楼、ホテルパーク、岐阜グランドホテル、鵜匠の家すぎ山、石金、都ホテル岐阜長良川の女将で構成。長良川温泉の活性化を目指し、観光PR活動や土産開発などに取り組んでいる。

 紅茶蜜は、2015年に発売したオリジナルブレンド紅茶をベースに、薬膳素材や砂糖、水あめを加えてガムシロップのように仕立てた。ソーダ、水、湯などで割って飲むのはもちろん、かき氷やホットケーキにかけたり、料理に使用できる。

 種類は「紅茶蜜~花の詩~」と「紅茶蜜~風の香り~」の2種類。いずれも1本(120ミリリットル)税込み880円。都ホテル岐阜長良川を除く同女将会所属のホテル、旅館の売店で販売している。

 紅茶と薬膳を組み合わせた新たな土産品の開発に取り組む中、試飲した村瀬会頭に後押しされて商品化した。生産は社会福祉法人いぶき福祉会(岐阜市)が行っている。薬膳専門家の派遣で同会議所と岐阜県中小企業団体中央会の支援を受けた。

 まずは年間千本の販売を目指し、今後、市内の小売店に取り扱いの提案を進める。

 25日、同会議所で授賞式が開かれた。村瀬会頭は「初めて飲んだ時に衝撃を受けた。岐阜市の観光にとって大変良い取り組みだ」とあいさつ。

 伊藤会長は「観光産業は地域の総力戦。多くの方々の協力で商品化に至った。若者から高齢の方まで幅広い層に楽しんでほしい」と語った。

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