『サラダ記念日』から最新作『アボカドの種』まで 俵万智セレクション歌集『あとがきはまだ』

『サラダ記念日』などの作品で知られる俵万智の歌集『あとがきはまだ 俵万智選歌集』が3月25日に短歌研究社より発売された。

本書には『サラダ記念日』から最新作『アボカドの種』まで、俵万智自身が書評家・渡辺祐真(スケザネ)と選んだ220首を掲載。またオリジナル歌集へのガイドになる80ページ超のスケザネ「全歌集の鑑賞の手引き」も収録される。

■俵万智「まえがき」より引用
長く歌をつくっていると歌集も増え「どれから読めばいいですか?」と聞かれたりする。スケザネさんという素敵な読み手を得て、選歌集を編めることは、ありがたい機会だ。まず彼が短歌を選び、そのセレクトを尊重しつつ、どうしても私が入れたい歌を加えてもらった。歌集ごとの鑑賞や位置づけも丁寧にしていただいたが「こう読め」というよりは「こんなふうに自由に読んでいいんだ」と受けとめてほしい。そして気に入った歌集があれば、ぜひ手に取ってまるごと読んでいただけたらと思う。そこから先は、あなたセレクト、あなたの鑑賞の世界が広がるはずだから。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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