中国各地の春旅行経済を盛り上げる「花見経済」

中国各地に春が訪れ、花が少しずつ見頃を迎えているのを背景に、「花見マップ」や「花見ガイド」、「花見カレンダー」などが次々と発表され、多くの人が花見へと出かけている。

中国各地に春が訪れ、花が少しずつ見頃を迎えているのを背景に、「花見マップ」や「花見ガイド」、「花見カレンダー」などが次々と発表され、多くの人が花見へと出かけている。口コミサイト・大衆点評の統計によると、3月に入り、中国各地の「花見」や「ピクニック」といったワードの検索回数が前月比460%以上増となっている。

観光客の花見体験を向上させるべく、中国の多くの地域が「花見+」という新たなアクティビティーにスポットを当て、「花見」とスポーツや文化、マーケット、無形文化遺産を融合させた業態を打ち出し、「春旅行経済」を盛り上げている。

ランナー約1000人が23日、桃の花が満開となった貴州省貴陽市南明区永楽郷でマラソンを楽しんだ。ほとんどのランナーが走り終わった後も永楽郷に残り、竜の舞を見たり、特色ある商品が並ぶマーケット、路上コンサート、没入型の「花見+マーダーミステリー」などを楽しんだりして、春を満喫できる新たなアクティビティーを体験していた。

今年は中国の多くの地域が伝統文化と関係のある花見・ピクニックイベントを開催していることが分かった。例えば、江蘇省南京市の莫愁湖や山東省済南市の大明湖といった景勝地は花の誕生を祝う中国の伝統的なイベント「花朝節」を企画し、花神パレードや中国の伝統文化を取り入れた「国風パフォーマンス」、庭園マーケット、庭園花市といったバラエティーに富んだスタイルの催し物を開催し、「文化+花見」という新たなアクティビティーを提供している。

専門家は「『花見経済』が長期的に活況になるようにするためには、新しいもの取り入れなければならない。そうすることで、花見旅行の消費シーンや消費層を拡大することができるほか、観光客は、単に花を見て終わりではなく、没入型でじっくりと観光を楽しむことができるようになり、『春旅行経済』の活力がさらに高まることになる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

© 株式会社 Record China