「夫に触られたくない」気持ち悪くなってしまう6パターン どうすれば…「離婚するしかないのでしょうか」

「旦那に触られたくない」という理由で、夫に嫌悪感を抱く妻は意外と多いようです ※画像はイメージです(polkadot/stock.adobe.com)

「旦那に触られたくない」という理由で、夫に嫌悪感を抱く妻は意外と多いようです。そのままセックスレスになり、離婚に至るケースも少なくありません。なぜ「旦那が気持ち悪い」「触られたくない」と感じるのか、話し合いで円満な夫婦生活を取り戻せるのか説明します。

なぜ旦那に触られたくないの?

愛情があって結婚したはずなのに、急に旦那に触られたくないという気持ちになることはありませんか。夫婦間にあって当然のスキンシップがとれず、精神的な病気ではないかと悩む妻も多いようです。

旦那に触られたくないと感じるのは、妊娠や出産でホルモンバランスが変化する際によくみられる特徴です。また、夫に対する不満から嫌悪感をもってしまう妻も多く、それだけで病気だと断定することはできません。

ただし、夫の言動がストレスで、心身に異変を感じる場合は「夫源病」の可能性があります。医学的な病名ではありませんが、夫といるときに限って気分の落ち込みや体調不良が現れるのが特徴です。

旦那に触られたくない・気持ち悪い原因は?

旦那に触られたくないと感じるとき、原因は夫だけでなく妻の体調も関わっている場合があります。旦那に触られたくないと感じる原因として、よくみられるケースを6個紹介します。

▽産後クライシス

出産や育児をきっかけに、夫婦仲が悪化する現象を産後クライシスと呼びます。妊娠や出産によってホルモンバランスが変化し、妻が神経質になったり「旦那に触られたくない」と感じたりするのが特徴です。また、ホルモンバランスの影響だけでなく、慣れない育児による寝不足やストレスで、夫の相手をするのが面倒になることもあります。

産後クライシスは妻の心身の状態が安定し、育児が落ち着くにつれて自然に解消すると考えられています。しかし、夫が子育てに非協力的だったり、体調不良の妻への思いやりに欠けていたりすると、夫婦関係の改善は困難です。

▽不潔だと感じる

夫婦で衛生観念が大きく異なると、相手の不潔さが気になり、夫婦であっても触られたくないと感じます。たとえば、トイレのあとに手を洗わない、床用の雑巾でテーブルを拭くといった習慣は清潔とはいえません。普段から夫がそのような行動をとっていると、きれい好きな妻は夫を生理的に受け入れられなくなります。

▽行動が不快

音を立てて食事をしたり、人前で平気でげっぷをしたりといった行為は、人によっては許容しがたいほど不快です。しかし、長年一緒に暮らしていると、つい妻への配慮を忘れてこういった行動をとる夫は少なくありません。注意しても不快な行動を改善しない夫とは一緒に暮らすことさえストレスで、妻は触られたくないと感じている可能性があります。

▽外見が変化した

妻が旦那に触られたくない理由の一つに、旦那の外見の変化があります。結婚前はおしゃれだったのに、いつしか身なりに無頓着になり、だらしなく見える旦那を受け入れられない妻は多いようです。

ただ、体形の変化や薄毛などは加齢も影響するので、ある程度は仕方ありません。しかし、一緒に暮らす妻からすると、顔を洗う、寝ぐせを直すといった最低限の身だしなみくらいはきちんとしてほしいものです。

▽一緒にいるのが苦痛

夫への不満が蓄積した結果、一緒にいるだけで苦痛を感じる妻もいるようです。妻への思いやりがなく自分勝手な行動が目立つ旦那とは話したくないし、触られたくないと思うのは当然かもしれません。

また、ささいな出来事で激昂する夫は、妻の心身に大きな負担を与えています。いつキレるか予測不能な夫へのストレスが、頭痛や吐き気による気持ち悪さといった体の不調として現れるケースもあります。

▽夫の浮気や不倫

普段から仲のよい夫婦でも、浮気や不倫が発覚すると、一気に相手への愛情が覚めてしまいます。自分以外の女性と関係を持った旦那を不潔だと感じる妻も多いはずです。そのような旦那には触られたくないだけでなく、近くにいるだけで、生理的に気持ち悪いと感じるでしょう。

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旦那に触られたくない心理はいつまで続く?

旦那に触られたくないという気持ちは、この先もずっと続くのでしょうか。夫婦によって抱えている問題や状況が異なるため、いつまで続くかは人それぞれです。旦那に触られたくないと感じる妻の体験談を紹介しますので、他の人はどのような気持ちでいるのか、気になる場合の参考にしてください。

▽産後クライシスは数年続く

一般的に産後クライシスは出産後数年続くといわれています。出産後の妻の体調や育児に対する夫婦の意識によって異なり、期間に関しては次のような特徴があります。

・夫の協力次第で期間が変わる
・育児が落ち着いた後も禍根が残る
・セックスレスはその後も続く

妻が精神的に不安定で子育ても大変なときに、夫が積極的に家事や育児に参加すると、短期間で終わる傾向があるようです。逆に妻一人に押し付けてしまうと産後クライシスが長引くほか「あのとき何もしてくれなかった」と数年後も不信感が残ることがあります。

産後クライシスでセックスレスになった夫婦は、ある程度夫婦仲を修復できたとしても、セックスレスの解消には時間がかかるようです。

▽自分や旦那の状況が変わると平気になる

旦那に触られたくないと感じていたのに、ある日ふと平気になっていたというケースもあります。夫への嫌悪感が軽減される理由には、次のようなものがあります。

・旦那に気になる点を改善してもらった
・妻の心に余裕ができた
・子どもが欲しいと思うようになった

旦那が不潔で体臭などが気になる場合は、そのことを夫に伝えて改善してもらうことで、触られても平気になったという人もいます。また、ハードな職場からの転職などで心に余裕が生まれると、以前ほど夫の言動が気にならなくなるケースもあります。子どもが欲しい場合は、夫婦で話し合って積極的に問題の解決を目指す傾向が強いようです。

▽一生触られたくない妻もいる

「旦那と離婚するつもりはないけど一生触られたくない」と思っている妻もいるようです。そのような心理になる理由として次のようなものがあります。

・旦那はただの家族にしか感じられない
・旦那への気持ちが変化した
・どうしても嫌。生理的に受け付けない

長年一緒に暮らすうちに夫の存在が「ただの家族」になってしまい、結婚当初のような愛情を持てなくなるケースは多いようです。こうした気持ちの変化を経験した妻は、旦那に一生触られたくないとまで思っていることがあります。

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旦那に触られたくない時の対処法は?

旦那に触られたくないという気持ちのままでは、いずれ夫婦関係が破綻してしまうのではと不安になるかもしれません。旦那への嫌悪感を軽減するために効果が期待できる対処法を紹介します。また、どうしても耐えられなかったときのために、離婚する方法についても触れます。

▽家事・育児を協力してもらう

産後クライシスではホルモンバランスの変化以外に、慣れない育児に疲弊して夫を疎ましく感じることがあります。特に育児が初めての場合、妻は張り切りがちですが、できるだけ夫にも頼って体を休める時間を作りましょう。

夫婦で協力して家事や育児に取り組むと、お互いへの信頼が深まり、旦那に触られたくないという気持ちに変化がみられるはずです。

▽自分の時間を作る

旦那に触られたくない・旦那が気持ち悪いと感じるとき、夫の言動や育児のストレスで精神的に疲れている可能性があります。軽い運動や一人で趣味を楽しむ時間を作って、定期的にストレスを発散させると、夫への苛立ちも落ち着くかもしれません。小さな子どもがいる場合は、一時保育などの子育て支援サービスを利用するとよいでしょう。

▽不快な言動を改善してもらう

旦那の言動が不快で触られたくないと感じるなら、一度はっきりと伝えて改善できる方法がないか夫婦で話し合いましょう。食事の仕方が汚い、帰宅後に手を洗わないといった行動で、妻を不快にさせていることに、夫自身が気付いていない場合があります。

また、身なりに無頓着な夫には、一緒に服を買いに行ったり美容院を紹介したりするとよいでしょう。妻がすすめる服を着てもらって「似合っている」「素敵だね」などと褒めると、夫も身だしなみに興味を持つはずです。

▽夫と距離をおく

旦那に触られたくないし、一緒にいることすら苦痛なら、一度夫と距離を置いて様子をみましょう。寝室を分けたり、休日もそれぞれ別行動をとったりすると、次第に気分が落ち着くかもしれません。また、距離を置くことで夫婦の問題を客観視でき、旦那を気持ち悪いと感じる理由や、自分の気持ちの変化などを見つめ直せます。

ただし、夫と距離を置くときに、無視や家庭内別居をしてしまうと、夫婦関係の破綻につながるリスクが高まります。あいさつや必要な会話は欠かさないようにして、上手に距離をとりましょう。

▽離婚

夫と話し合ったり妻自身が気持ちを整理したりしても、夫への嫌悪感が変わらないときは、離婚を検討することも必要でしょう。ただ、妻は旦那が気持ち悪いと思っているのに対し、夫は妻を愛していて離婚に反対する可能性があります。話し合いで解決できない場合、裁判所に離婚調停を申立て、それでも合意できなければ裁判に進みます。

裁判で離婚が認められるためには、民法で定める「離婚事由」に当てはまる理由が必要です。「旦那が気持ち悪いから」という理由だけでは夫婦関係が破綻していると認められないので注意しましょう。また、セックスレスであっても、セックスを拒否しているのが自分である場合は、離婚理由になりません。

夫の浮気やDV、モラハラといった婚姻を続けられない理由が他にあれば、それらを証明することで離婚が可能です。そうでなければ、話し合いで夫に離婚を同意してもらわなければなりません。離婚を検討し始めた段階で弁護士に相談しておくと、夫との話し合いがスムーズに進められる可能性があります。

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旦那に触られたくないなら無理せず気持ちを落ち着かせよう

旦那に触られたくないと感じるのは、ホルモンバランスの変化で生じる自然な気持ちで、妊娠中や出産後によくみられます。また、長年一緒に暮らしていると、夫の言動を不快に感じて、旦那が気持ち悪いと思ってしまう妻も少なくありません。

夫に嫌悪感を抱いてしまうとき、夫への不満や家事・育児のストレスが溜まっている可能性があります。まずは無理をせず、自分の時間を確保してストレスを上手に発散できる方法を見つけましょう。夫と話し合いが可能なら、不満に感じていることを伝え、夫婦で協力したりカウンセラーに相談したりしながら解決を目指しましょう。

女性特有の身体的、生理的要因が影響している場合もありますが、根本に夫婦間のコミュニケーション不足による嫌悪感や過去のトラウマがある事も少なくありません。先ずは感情の根源を探り当てる事が嫌悪感を軽減していく第一歩となります。カウンセリングでは夫への感情や自身の感覚について理解を深め、効果的なアプローチ方法を知る事が出来ます。夫婦関係の改善に繋がりますし、解決策を見つける手助けになるはずです。

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◆遠藤裕子(えんどう・ひろこ)夫婦カウンセラー/課題解決型マッチングメディア「リコ活」専門家
これまで2000人以上の相談実績を持つ離婚カウンセラー。過去に年間1,600件の調査を担う探偵事務所にいた経験から、多角的な現状分析、効果的な問題解決方法の提案に定評がある。自身でも夫の浮気を経験し、夫婦関係を修復したことから、夫婦問題の解決まできめ細かいサポートに注力している。
【保有資格】 日本家族問題相談連盟 離婚カウンセラー/NLPマスタープラクティショナー/LABプロファイルプラクティショナー/ホームカウンセラー

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