日本で唯一の「フォッサ」が死ぬ。上野動物園で飼育されていたマダガスカル最大の肉食獣との別れを惜しむ声

東京ズーネットの発表より / Via tokyo-zoo.net

日本国内で唯一の珍しい動物「フォッサ」が死んだと東京ズーネットが3月26日に発表しました

上野動物園で飼育されていたオスのフォッサ「ベザ」が24日に死亡したということです。18歳でした。

SNSでは別れを惜しむコメントが多く寄せられています。

ベザの死亡は、都立動物園の公式サイト「東京ズーネット」のX(旧Twitter)アカウント(@TokyoZooNet_PR )が3月25日に発表しました。

ナショナル ジオグラフィック 」によるとフォッサとはマングースの近縁種であり、インド洋に浮かぶマダガスカル島固有の肉食獣。ネコによく似た細身の体をしていますが、体長は2メートルにも及び、マダガスカル最大の肉食獣です。

家畜を襲うことから生息地で駆除の対象となり、個体数が減少。現在は国際自然連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)に分類される生物です。

国内最後のフォッサとして上野動物園で飼育されていました

今回死亡した「ベザ」は、メスの「アンバー」とともに2010年1月16日、上野動物園に来園。2月から一般公開されていました。

2017年5月にアンバーが死亡したことで、ベザは国内最後のフォッサとして飼育されており、わらや枝葉を山にしたベッドで休息しているところや、とてもリラックスした寝姿もよくみられていました。

苦しそうにしているところを飼育係が気づき、獣医師による治療を受けましたが、死亡したとのことです。死因は誤嚥による窒息と判明しています。

SNSでは

💬「ペアの写真探したら2014年でした。ふたりとも日本に来てフォッサとマダガスカルのことを伝えてくれてありがとう」

💬「さみしくなりますね。上野に来てくれて本当にありがとう」

💬「日本に一匹しかいないフォッサが……」

など、多くの追悼のコメントが寄せられています。

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