瀬戸内エリアの土産物は「番田芋フロランタン」で決まり! 海辺で作られる芋の甘みとアーモンドの香ばしさ 開発には岡山商科大生も協力

グランプリを受賞した番田芋フロランタンとパッケージの試作品

瀬戸内エリアならではの新たな土産物を選ぶコンテスト「せとうちおみやげグランプリ」で、岡山県玉野市番田地区で生産されている「番田芋」を使った焼き菓子・フロランタンがグランプリに輝いた。岡山市の土産品企画販売会社が学生らとともに製作。地域の隠れた名産品に光を当てる取り組みとしても高く評価された。

商品は「番田芋フロランタン」。ペースト状の紫イモをクッキー生地にはさみ、表面にアーモンドと立方体に切ったサツマイモを乗せ、キャラメルをかけて焼き上げた。2種類の番田芋とアーモンドの香ばしさが口に広がる。4個入り1280円(税抜き)。6月からJR岡山、倉敷、福山駅などの土産店12店で販売する。

小倉産業(岡山市)が、瀬戸内海沿岸の砂地で作られる甘みの強い番田芋の特長に着目。地元生産者と栽培している岡山商科大の学生や、菓子製造販売・なかや宗義(玉野市)と協力して2月に完成させた。

小倉産業の冨山明寿社長(51)は「手土産にぴったりの商品。番田芋の魅力を広めていきたい」と話す。

コンテストは、JR駅で土産店を運営するジェイアールサービスネット岡山(岡山市)などが主催。岡山、広島、山口県などの62事業者136商品の応募があり、2月下旬に審査した。準グランプリには果実工房(岡山県奈義町)の「瀬戸内おやさいクレヨン」、タフコム(広島県府中市)の「茶と旅」が選ばれた。

冨山社長とグランプリを受賞した番田芋フロランタン

(まいどなニュース/山陽新聞)

© まいどなニュース