いよいよ3月29日に開幕するプロ野球公式戦。中日ドラゴンズのオープン戦の戦績はソフトバンクと並んで1位と好調でした。果たして公式戦では上位をキープできるのか。2024年の中日の戦力について、元中日ドラゴンズ監督の森繁和さんに分析してもらいました。
――オープン戦ドラゴンズは強かったですね。10勝5敗5分でソフトバンクと並んで同率首位と好成績でした。この結果をどのように見ていますか?
森繁和さん:
「上位にいると良いですね。シーズン終わり頃も良い位置をキープできれば、我々もうれしいですね。皆さんはこうした結果を望んでいると思うので、応援しましょう」
開幕スタメンを予想
●森さんのスタメン予想
・1番⇒三好大倫
・2番⇒田中幹也
・3番⇒高橋周平
・4番⇒中田翔
・5番⇒細川成也
・6番⇒アレックス・ディカーソン
・7番⇒木下拓哉
・8番⇒クリスチャン・ロドリゲス
・9番⇒柳裕也
――森さんには開幕スタメンを予想してもらいました。三好選手、田中選手と足の速い選手が続いて3番バッターは高橋選手ですね。
森さん:
「高橋がオープン戦で結果を出しましたよね。石川くんは残念ながら結果を残せなかったので、3番サードは高橋周平でいく、と。次の4番・5番・6番あたりにつなぐ役割としてがんばってもらいたいです。
また高橋は遠くに飛ばす力を持っています。ただ率としてはほかのホームランバッターよりはヒットを打ったり打点を稼いだりするタイプ。“一発”を期待するなら石川くんですね。とはいえ高橋はレギュラーを勝ち取ったので、期待したいです」
――4番には中田選手が入っていますが、状態が気になりますね。
森さん:
「オープン戦ではストレートを差し込まれたり、変化球のミス打があったりしました。ただベテランですから、オープン戦から公式戦にかけて調整を行ってくれると信じて任せましょう」
――8番ショートには、新外国人選手のロドリゲス選手が入りました。二遊間争いも非常に活発なオープン戦でしたね。
森さん:
「2024年は新しく、田中くんとロドリゲス。ロドリゲスの場合はまだ若いし将来もあります。しかしバッティングはまだこれからですね。その分、フィールドで足を使ってもらいましょう」
――「足を使う」ところで言えば、二遊間を組む田中選手も非常に頼りになりますね。
森さん:
「2番は誰が入ってもこのようなタイプだと思います。そのメンバーの中で、機動力を使えるバッター、ランナーがいたら相手のピッチャーが嫌がります。そこを上手に突いて、勝ってもらいたいですね」
開幕ローテーションを予想
次に開幕ローテーションを予想してもらいました。
●対ヤクルト戦(神宮球場)
・3月29日(金)⇒柳裕也/右
・3月30日(土)⇒涌井秀章/右
・3月31日(日)⇒ウンベルト・メヒア/右
●対巨人戦(バンテリンドーム)
・4月2日(火)小笠原慎之介/左
・4月3日(水)大野雄大/左
・4月4日(木)梅津晃大/右
森さん:
「この中に足りない人がいますね。皆さんが予想していた高橋宏斗投手です。これは開幕1カード目の予想なので、次回はメンバーが変わっていると思います。
大野くんと梅津は故障明けです。時間が必要になるので、動かしたり外したりしながらになりますね。ほかにも根尾や仲地、左では松葉くんがいるので、さまざまなピッチャーに活躍してもらいながらプレーしてもらうのが良いのではないでしょうか」
※高橋宏斗投手の「高」は「はしごだか」
――まずは29日(金)のヤクルト戦ですね。
森さん:
「良いスタートを切りたいですよね! 中日は2勝1敗でなんとか勝つ、と。それには3戦目が大事です。ここに勝って『勝ち越した!』となるのが一番の理想です」