水原氏の賭博問題に続き、NBA選手も!? 異様な金銭の動きから“八百長疑惑”が浮上! HCは戸惑い「怪我を疑ってはいない」

大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで球団から解雇される事件で揺れるMLB界。時を同じくして、NBAでは賭博不正行為疑惑の選手が浮上している。

現地1月26日のロサンゼルス・クリッパーズ戦、および3月20日のサクラメント・キングス戦の2試合において、ジョンテイ・ポーター(トロント・ラプターズ)の個人スタッツに対するベットが異常な金額になっていたのだ。

1試合平均14分近くプレーするポーターだが、クリッパーズ戦では3ポイントを1度も試みず、無得点・3リバウンド・1アシストに終わり、前の試合で負った目の怪我を理由に僅か4分でコートを去った。キングス戦も同様に3ポイントは放たず、無得点・2リバウンド・0アシストを記録。体調不良のため出場時間は3分に留まった。

米国大手オンラインベッティング『DraftKings Sportsbook』の結果では、最大の賞金獲得者は両ゲームともポーターのスタッツに対するベットだったのだ。あまりにも異様なお金の動きから、同選手の八百長の疑惑が浮上。NBAの広報担当者は「調査中」と説明していると米放送局『ESPN』が伝える。
情報筋によれば、「人々はクリッパーズ戦でジョンテイ・ポーターのスタッツに賭けようとした。そして数日前も同じように。多くの人がアンダーに賭けていた」とのようだ。

25日のブルックリン・ネッツ戦前に今回の調査について聞かされたラプターズの指揮官ダーコ・ラジャコビッチは、「私は怪我を疑ってはいない。選手の率直な気持ちを疑うことは決してしない。明らかにこんな状況になったのは初めてだ」と戸惑いの表情を浮かべたうえで、「チームメイトの反応は分からない。ただどんなチームであっても、誰であってもこういう状況が起きることを望んでいない。対処するしかないね」と話す。

NBA選手はスポーツ賭博は禁止されている。違反が判明すれば、罰金、出場停止、解雇などの処分が下されるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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