交通系ICカードの波に飲まれ みなとみらい線「普通回数券」6月末で発売終了 通学割引回数乗車券などは継続

みなとみらい線の普通回数乗車券(横浜高速鉄道提供)

 横浜高速鉄道(横浜市中区)は27日、6月末でみなとみらい線(MM線)の普通回数乗車券の発売を終了すると発表した。発売終了日までに購入した回数乗車券は、有効期限まで利用できる。

 対象は、大人と子どもの「普通回数券」。同券は11枚つづりだが、普通乗車券の運賃10枚分で購入できる。同社によると、リモートワークや、「PASMO」などの交通系ICカード利用の増加もあり、同券の利用数は減少していたため判断したという。なお障害者と介助者対象の割引回数乗車券と、通学割引回数乗車券は販売を継続する。

 鉄道各社は続々と、回数乗車券を廃止している。小田急電鉄(東京都)は2022年7月末、相模鉄道(横浜市西区)は同年12月末、東急電鉄(東京都)は23年2月末に終了した。今月15日には、京浜急行電鉄(横浜市西区)が販売を終了。横浜市営地下鉄は、31日までの販売予定となっている。

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