シリア代表を選んだマフムード・ダフード、突然出場を拒否したワケを説明「解決策がない、問題に加担したくない」

今回のインターナショナルマッチウィークに向け、シリア代表に入ることを選択したマフムード・ダフード。

シリアで生まれたものの幼少期にドイツへと移住し、ボルシアMGでサッカー選手としてデビューしたダフード。さらにボルシア・ドルトムントで長くプレーし、ブンデスリーガで実力を発揮してきた。

今季はフリーでイングランド・プレミアリーグのブライトンへと加入し、1月には期限付き移籍でシュトゥットガルトへと貸し出されている。

2020年にはドイツ代表で2試合に出場した経験を持っているものの、それは親善試合のみであったこともあり、今年シリア代表の招集を受け入れて鞍替えを決断していた。

ところが、26日に行なわれたワールドカップ予選のミャンマー戦前に突如チームを離脱したとシリアサッカー協会から発表があり、試合には出場しなかった。

その理由について協会からは「マフムード・ダフードの代理人から求められた要求を満たすことができなかったためだ」と発表されていた。

そして、それに対してマフムード・ダフードは自身のSNSで声明を発表。

「経験豊富なサッカーのプロ選手として、すべてのプレーヤーは自分の国、国旗、そして代表チームに敬意を払うために最高のパフォーマンスを発揮できるべきである。

そのためには、あらゆる選手がピッチ上で可能な限り最高のコンディションを作れなければならない。トップレベルのサッカーは、そのように満たされる必要がある原則に従って機能するものだ。

これらの原則と条件が一致せず、約束が満たされていないと感じるならば、身を引かなければならない。解決策になることが求められていないのならば、その問題に加担することはしない」

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少なくともシリアサッカー協会とマフムード・ダフードの関係は良好なものではなく、ケンカ別れのような形でチームを離脱したようだ。

なおシリア代表はこの3月の試合でミャンマーとの二連戦を行い、1勝1分けという結果に。勝点を7とし、グループBでは日本に次ぐ2位となっている。

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