無形文化遺産「絨花」で本物そっくりのチョウを手作り 中国河北省

無形文化遺産「絨花」で本物そっくりのチョウを手作り 中国河北省

 【新華社石家荘3月28日】中国北京市の国家動物博物館で、河北省滄州市運河区の育紅小学校の教師と生徒が無形文化遺産「絨花(じゅうか)」の技術で制作した作品「蝶海逐浪」が展示されている。

 絨花は天然シルクで作る伝統手工芸品で、シュシュ(髪飾り)やコサージュ(胸飾り)などの装身具にもなる。展示作品は、複製標本に基づいて制作された126匹・52種類のチョウからなり、制作には3カ月かかった。同博物館の永久収蔵芸術品となっている。

 中国ではここ数年、優れた伝統文化の継承や保護が進んでいる。多くの小中高校が無形文化遺産関連のカリキュラムを開講、特色ある無形文化遺産のクラブやワークショップを設け、生徒が無形文化遺産を伝承しながらその魅力に触れられるようにしている。(記者/張碩)

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