大人になったらワインで乾杯しよう 福山市の高島小卒業生がブドウ苗木を植樹

住民たちに見守られながら苗木を植える卒業生

 広島県福山市田尻町の高島小を今春卒業した児童たちによるブドウの苗木の植樹会が、同町の農園であった。農園を所有し、ワイン造りの準備を進める会社ヌエゾン(広島市中区)が協力。児童は「大人になったら地元産のワインを一緒に飲もう」と再会を誓い合った。

 27日、卒業生16人と保護者、住民たち計35人が農園に集合。中江寿子社長は卒業生に「このブドウのワインを飲める将来を楽しみにして」とあいさつした。児童は住民たちの手ほどきを受けながら、スペイン原産の品種アルバリーニョの苗木約70本を植えた。

 同小では卒業記念に町特産のアンズを植樹するのが恒例だったが、植えられる場所が減ったため2019年を最後に中止した。同社の農園が今月開園したのを受け、ブドウの植樹を初めて企画した。

 4月から義務教育学校の鞆の浦学園(鞆町)に進む村上由莉さん(12)は「友達とのいい思い出になった。育つのが楽しみ」と笑顔を見せた。

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