ヤミ金グループ9人、3回目の逮捕 法定金利の最大8.5倍で貸し付け、利息得た疑い 沖縄

 沖縄県内にアジトを置くヤミ金融グループの男9人が出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕された事件で、県警合同捜査本部は27日、別の債務者に対しても違法な貸し付けをしたとして、この9人を同法違反の容疑で再逮捕した。逮捕は3回目。捜査に支障が出るとして認否は明らかにしていない。

 再逮捕容疑は2021年12月~23年8月までの間、県内に住む30~60代の男女9人に対し、法定金利(1日0.3%)の最大約8.5倍の高金利で現金を貸し付け、利息を得た疑い。捜査本部によると全国に600人以上の債務者がおり、貸し付けは約4200件で延べ約4億円に上るという。

 同グループは警察庁が摘発強化を指示する「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」とされる。捜査関係者によると、指示役は海外にいる。捜査本部は県内外の暴力団の関与を視野に入れ、捜査している。

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