宮城・白石市での東北新幹線脱線事故 地震で車輪が浮き上がり脱線 国の運輸安全委員会

2022年3月、最大震度6強の揺れを観測した地震で東北新幹線が脱線した事故について、国の運輸安全委員会が報告書をまとめました。地震の揺れで車輪が浮き上がり脱線したとするほか、脱線防止装置の一部は機能しなかったとして、更なる研究開発を求めています。

2022年3月、宮城県の白石蔵王駅2キロ手前で、仙台行き17両編成の東北新幹線のうち16両が脱線して乗客6人が軽いけがをしたほか、通常ダイヤへの復旧に約2カ月かかりました。

28日に公表された国の運輸安全委員会の報告書によりますと、脱線は最大震度6強を観測した地震の揺れで車輪が浮き上がり、レールも乗り越えて脱線したということです。

「地震による脱線を100%防ぐのは、現実的には難しい」としつつも「脱線防止装置がおおむね機能し、被害は最小限に抑えられた」としました。

一方で装置の一部は機能せず、鉄道事業者に対しては更なる研究開発を求めました。

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