「温泉旅館ITSUMU」開業遅れ25年3月に 奥州、旧衣川荘を改修

説明会で公開された客室

 奥州市が民間譲渡した旧国民宿舎サンホテル衣川荘を改修する「奥州・平泉温泉旅館ITSUMU(衣紡(いつむ))」は、今夏に予定していたグランドオープンが遅れ、2025年3月ごろの見込みとなった。設備の老朽化や資材高騰が影響した。

 譲渡先のリベラ・ホテルズ&リゾーツ(永森豊隆代表取締役)は、昨夏の時点で今月のプレオープンを目指していたが、老朽化した配管設備の入れ替えなどが必要となり、工期を大幅に延長した。外装工事を終え、内部の改修を急ぐ。

 現時点の計画では、客室は2タイプで計42室、最大宿泊人数は120~150人を見込む。大浴場やダイニングを備え、1階ロビーのラウンジには、地元団体による伝統芸能披露などを想定した舞台を設置する。

© 株式会社岩手日報社