水原氏の騒動「何とか事実を見つけていく」 MLBコミッショナーが言及「我々が独自に調査を」

水原一平元通訳【写真:荒川祐史】

20日に水原氏が契約解除に…23日にMLB機構が調査開始

メジャーリーグ機構(MLB)のコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は28日(日本時間29日)、MLBネットワーク番組「ハイヒート」に出演し、大谷翔平投手の元通訳である水原一平氏の一連の騒動について言及。「Mr.オオタニの発言を我々が検証するのは重要なこと」と調査の重要性を語った。

水原氏をめぐっては20日のパドレスとの開幕戦終了後に違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用した疑いが米複数メディアによって報じられ、同日付で契約を解除に。その後、22日(同23日)にMLB機構が調査を開始したことを明らかにしていた。

25日(同26日)のエンゼルスとのオープン戦前に、大谷は声明を発表。自身の関与を否定し「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕の周りにもみんなにうそをついていたというのが、結論からいうとそういうことになります」と明かした。

米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、マンフレッド氏は、MLB機構による調査が「短いものになると願っている」と語ったことに言及。同氏は「この話が明るみに出た過程を考えると、野球の品位をファンに確約するためにも、Mr.オオタニの発言を我々が検証するのは重要なこと」と語った。

さらに続けて「現在進行中の独自の調査を連邦当局が行う際、彼らが我々と完全に連携を取るのは本当に困難なこと」と説明。「そのため、この状況では我々が独自に調査を進めないといけないと私は思っている。我々には法執行機関が持っているような権限は全くないが、なんとか調査を終わらせ、事実を見つけていく」と今後の見通しを語った。(Full-Count編集部)

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