76ers対クリッパーズ戦の最終盤で誤審 試合後にレフェリーが認める

日本時間3月28日(現地27日)に行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ対フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)戦で、レフェリーの誤審があった。108-107とクリッパーズの1点リードで迎えた試合最終盤、シクサーズのケリー・ウーブレイJr.が逆転を狙ってシュートを放った場面で、クリッパーズのポール・ジョージに衝突。ジョージのファウルはコールされず、ウーブレイJr.のシュートも外れ、クリッパーズが逃げ切った。

試合終了直後、ウーブレイJr.とニック・ナースHC(ヘッドコーチ)がレフェリーに詰め寄るも判定は覆らず。17点、11リバウンドを挙げる活躍を見せていたウーブレイJr.は、決勝点となるかもしれなかったシュートを阻害されたこともあって、レフェリーに対してかなり厳しい言葉を吐き捨てていた。

試合後、ウーブレイJr.は「これは激しいバスケットボールの試合だ。僕たちも完璧じゃないし、レフェリーも完璧じゃない。冷静さを失ってしまったことを謝りたい」と冷静に語り、どんなペナルティがあっても受け入れるとコメントしている。

しかしその後、レフェリーはミスジャッジを認めている。「最後のプレイで、クルーはディフェンダーが垂直にジャンプしたと解釈した。しかし試合後のビデオレビューでは、ディフェンダーのジョージがわずかに左に流れているのが確認された」と説明した。

もしフリースローとなれば逆転勝利の可能性もあっただけに、シクサーズにとっては受け入れがたい結果となってしまった。一方でナースHCは試合前に、ジョエル・エンビードがポストシーズンで復帰する可能性について「非常に高い」とコメントしている。イースト8位にいるシクサーズにとってプレイイン・トーナメントを回避できる6位浮上が遠のきかねない1敗は痛手だが、エンビードが本格復帰となれば順位以上の存在として他チームから警戒されるに違いない。

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