世界に一つだけの「テディベア」 思い出を形に【長野・軽井沢町】

学生時代の思い出を形に残したいという人は多いのではないでしょうか。こちらはそんな思いをかなえる世界に一つだけのテディベアです。制服を身にまとい凛とした姿で並びます。

軽井沢町でオーダースーツを手がける「軽井沢ベアーズ」では思い出の詰まった制服をリメイクしてテディベアに着せることが出来ます。

■軽井沢ベアーズ・島邑和之 代表
「クマから手づくりしているのはうちだけ。私たちの思いと親御様の思いが詰まった作品その人の分身になる」

20年前、お客さんの要望で始めたという「制服リメイクベア」。オールハンドメイドにこだわりクマの表情も一つ一つ異なります。
足裏にはイニシャルと卒業記念日の刺繍(ししゅう)が施され、文字通り「世界に一つだけのテディベア」です。

■須坂市から
「今度は中学と高校の物を二体作ってもらいたいんですけど」

娘の制服を持ってお客さんがやってきました。実は小学校卒業の時にも作ってもらったことがあるそうです。

■須坂市から
「今は携帯とかで親子の会話が段々なくなってきているけど、こういう人形(クマ)を見ながら話が出来て良いですし、なんとしても思い出になって大事ですこれは。子どもの成長が自分の成長にも重なるところもあってなんとも言えないこれは」

制服の生地は替えがきかないため、慎重な作業です。そのため年間のリメイク数は150体ほど。現在はなんと、1年待ちです。これまでに手がけた数は全国500校合わせて2200体。
それぞれに思いをはせて作っています。

■軽井沢ベアーズ・島邑和之 代表
「卒業だけではなくて大切な方を亡くされて、その遺品を形に残したいとご注文頂くこともある。自分に与えられた最後の使命だと思ってそういった意味で皆さんのお役に立てればと思っている」

見ると思い出がよみがえるテディベア。家族の絆を深める宝物になりそうです。

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