雲南省昆明市の教場中路を彩るジャカランダの花。（2023年4月23日撮影、昆明＝新華社配信/深白）
【新華社北京3月29日】2024年中国インターネットメディアフォーラムの開幕を控えた雲南省昆明市は多彩な美しさを持つ。雲南省は独特な気候や地理環境から「植物王国」「花の都」「風の吹く場所」などと呼ばれる。
一年を通じて花が咲き、珍しい生き物と遭遇することもある。少数民族の多様な文化を体験し、個性的な風味のアラビカコーヒーや香り高いプーアル茶などを味わうこともできる。
雲南省昆明市の斗南花卉取引市場で生花を選ぶ観光客。（2023年1月31日撮影、昆明＝新華社記者/陳欣波）
17日、雲南省徳宏ダイ族ジンポー族自治州芒市の住民が花や山菜で作った料理。野の花や山菜を揚げる、炒める、煮るなどして春ならではの味覚を楽しむ。（昆明＝新華社配信）
気候が温暖で「春の都」ともたたえられる昆明市内は至る所に花がある。中でもアジア最大の切り花取引市場、斗南花卉（かき）取引市場は地元住民に加え、国内外の観光客も引き付ける。花と人が集まる場内は活気に包まれている。
雲南省麗江市にある玉竜雪山風景区の景色。（2023年5月17日撮影、小型無人機から、麗江＝新華社記者/陳欣波）
雲南省普洱市江城ハニ族イ族自治県の田んぼで餌を食べるアジアゾウ。（2023年7月19日撮影、普洱＝新華社記者/費茂華）
雲南省は全国17カ所の生物多様性重要地域、世界の生物多様性ホットスポットの一つ。国内有数の生物多様性に富み、西南地域の生物を守る生態バリアになっている。訪れる人にとって見果てぬ風景や趣は大きな魅力だ。
「2023年目瑙縦歌（めのうじゅうか）節」で踊るジンポー族の女性。（2023年3月2日撮影、瑞麗＝新華社記者/江文耀）
雲南省昆明市石林イ族自治県でたいまつ祭りに参加した人々。（2023年8月10日撮影、昆明＝新華社記者/陳欣波）
地元の文化行事は、多民族の調和と融合を示している。新年を祝うダイ族の水かけ祭り、イ族などの伝統的なたいまつ祭り、ジンポー族最大の目瑙縦歌（めのうじゅうか）節も観光客の人気を集めている。
雲南省普洱市の野鴨塘河谷農園でコーヒーの実を摘み取る農家の人。（資料写真、普洱＝新華社記者/江文耀）
摘み取った茶葉を竹籠に入れる景邁山翁基古寨の農家の人。（2023年9月19日撮影、普洱＝新華社記者/胡超）
中国産コーヒーの95％が雲南で生産され、恵まれた気候条件と優れた栽培技術が生み出す風味で国内外の愛好者を魅了している。プーアル茶は独特な発酵と熟成の工程で知られており、23年に「普洱の景邁山古茶林の文化景観」がユネスコの世界遺産に登録され、茶産業に新たな発展の機会をもたらした。
雲南省玉渓市研和駅で出発を待つビエンチャン行き（中央）とラオカイ行き（左）の列車。（2023年10月16日撮影、小型無人機から、玉渓＝新華社配信）
昆明市とラオスのビエンチャンを結ぶ「中老鉄道」が開通し、列車と飛行機、自動車を乗り継ぐ旅も可能になった。「朝は昆明で米線（ミーシエン）を食べ、夜はラオスでコーヒーを飲む」という体験もできる。
自然と文化の美、独特な魅力は多くの旅行者を引き付ける。そして心の静けさを求める時も、雲南省は理想の地と言える。
