コープこうべ 神戸市内の0歳児にお出掛けグッズをプレゼント 市と子育て環境づくりの連携協定を締結

神戸市の0歳児にお出掛けグッズをプレゼント コープこうべ

神戸市と生活協同組合コープこうべ(同市)は、子育てしやすい環境づくりに向けた連携協定をこのほど締結、4月1日(月)から市内の0歳児を対象に、コープこうべが提供するオリジナルお出掛けグッズをプレゼントすることを発表した.

【写真】全5種類 コープこうべから神戸市の0歳児にプレゼントされるお出掛けグッズ

プレゼントは、ランチボックスとミニ水筒、おしりふきのセットで、市内に120ある児童館(愛称「こどもっとひろば」)を初めて利用する0歳児に贈られる。受け取りには、母子健康手帳のほか、こども医療費受給者証またはマイナンバーカードなど、対象の子どもが神戸市民であることを確認できるものが必要。期限は1歳の誕生日を迎える前日までだが、2023年4・5月生まれの場合、2024年5月末まで、1歳を迎えていても対象となる。

神戸市によると、同市の児童館数は政令都市の中で全国第2位。4月から全児童館で、保育士や保健師らによる「子育てチーフアドバイザー」が開館時間中は常駐(おおむね平日と土曜の午前9時半~午後5時)し、育児の悩み相談などに応じる。ベビーマッサージなど乳幼児向けの親子交流プログラムも毎日実施する。

会見で、神戸市の久元喜造市長は「児童館が120もあるのは神戸の強み。さらにグレードアップしたい」と述べた。同市こども家庭局の中山さつき局長は、市内の0歳児の約8割が在宅育児であることを挙げ、「ずっと家にいて、1日誰とも話さないという保護者もいる。子育ては不安や悩みが多く孤立しがちなのに、誰かにそれを聞いてもらう機会が少ない。お出掛けグッズを通じて、児童館という気軽な相談の場があることを知ってほしい」と呼び掛けた。

コープこうべは1921年に神戸で誕生。1980年、神戸市と緊急時における生活物資確保のための協定を結び、1995年の阪神・淡路大震災の際、避難所などに食料や生活物資を送ったほか、2011年からは宅配のシステムを利用したシニア世代の見守りにも取り組んでいる。コープこうべの岩山利久組合長理事は「子育てしている人を孤立させない取り組みがこのギフトの中に詰まっている。いきいきと子育てしていけるよう、少しでも協力していきたい」と話した。

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