ホロライブ最大のイベントで5回目の全体ライブ!新たな試みが楽しかった全4公演をメンバーたちが振り返る【「hololive 5th fes.Capture the Moment」イベントレポート】

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「Capture the Moment」。

それは5回目となる全体ライブのタイトルであり、本公演のために制作された全体曲の新曲タイトルでもあります。

意味は「瞬間を感じて記憶に残す(直訳:瞬間をとらえる)」。

第1回目となる全体ライブから続くホロライブタレントの成長と歩み、そしてファンの想い。それら一瞬一瞬の煌めく想いや感情を記憶に刻み、これからも続いていく未来へ歩みを進めていくこと……。そんな想いが込められたのが今回の全体ライブでした。

そこで本稿では、ライブ後にタレント本人が振り返り配信の中で語った葛藤や裏話、気になる「あの場面」の真相などをまとめつつ全4公演をレビュー。タレントたちの想いを知って観返すと、さらなる感情の大洪水が起こるだろうポイントを中心にお届けしたいと思います。

◆マッシュアップやアクロバットで湧いた「stage1」

昨年実施された4回目の全体ライブ「hololive 4th fes. Our Bright Parade」のテーマ曲だった「Our Bright Parade」でスタートした本公演は、まずstage1出演者が全員で登場。今回はフロアに3か所のステージを設け、そのすべてにstage1出演者が現れて観客を夢のような世界へ誘います。

これまでの全体ライブは上下の2段構成でスクリーンを設置していたのですが、今回は会場となった千葉・幕張メッセの1ホールから3ホールにステージと客席を設営。2階席や3階席がない状態で、タレントたちは左右と中央のステージのいずれかに登場し、会場全体で盛り上げます。

ソロパートやユニット曲は各ステージに順番に登場することになりますが、その公演の全員が出演するような曲目では各ステージにバラけた状態で3面すべてを使用する形に。まさにホロライブとしては初の試み。これが今後どのような形で進化していくのか楽しみです。

また開催された全4公演も、まず全体ライブではホロライブのタレントたちを3つのstageに振り分けて実施。年々、所属タレントが増えることもあり、限られた時間の中で個々のパフォーマンスを最大限発揮するため、昨年よりも1公演増やす形で対応しています。さらに昨年からはじまった外部クリエイターによるプロデュース公演……今年はHoneyWorksを迎え、DAY2のお昼に1度だけスペシャルステージを実施しました。

▲宝鐘マリンさん(左)と天音かなたさん(右)の「特者生存ワンダラダー!!」&「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」のマッシュアップ

そうしてスタートした本公演は、全員による「Our Bright Parade」を幕開けに、宝鐘マリンさんの「美少女無罪(ハートマーク)パイレーツ」、夏色まつりさんの元気が爆発した「ばーちゃらぶ」、白銀ノエルさんのほんわかした雰囲気が心地いい「ぎゅーどんかーにばる!」と、元気で愛らしいソロ曲3連発で会場を盛り上げます。

面白いのは5曲目に披露された、宝鐘マリンさん、天音かなたさんによる「特者生存ワンダラダー!!」と「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」のマッシュアップ。

マッシュアップとは2つの異なるものを掛け合わせて新しい作品を作る手法で、今回はお互いのソロ曲を交互に歌う、まるで歌と歌のバトルです。数珠つなぎで歌うメドレーとは異なり、お互いのソロ曲をまず歌ったうえで、後半は双方のパートが入り乱れるトリッキーな楽曲でした。

その誕生秘話について、ライブ終了後の感想配信で天音かなたさんはこう想いを告げています。

ユニット曲の選曲は、お互いのファンもいるためカバー曲になりがちですが、やはりフェスなら歌いたい持ち歌がある。それならば両方の持ち歌を1曲にまとめてしまえ!ということで、天音かなたさんの発案でマッシュアップに決定。かなたさんがスタッフに細かく指示する形でお互いの楽曲の配分が偏らないよう、そしてひとつの楽曲として成立するよう気を使ったそうです。そのあたりは自ら楽曲制作したり、生MIX作業配信をしたりするかなたさんらしいところ。

さらにライブの裏話として楽屋でのようすも語ってくれました。

楽屋では備え付けのモニターで客席のようすを見ていたというかなたさん。普段の配信とは違い、ファンひとりひとりの顔が見られたということで、応援してもらっている実感をしみじみ感じて泣いたとか。ただ近くにはかなたさん以上に大号泣する博衣こよりさんもいて、こよりさんに優しい言葉をかけながら一緒に涙したそうです。

▲白銀ノエルさん、博衣こよりさん、がうる・ぐらさんによる「にっこり^^調査隊のテーマ」
▲癒月ちょこさんとアキ・ローゼンタールさんによる「クレイジービート」

宝鐘マリンさん、天音かなたさんによるマッシュアップの次は、癒月ちょこさんのダンスの所作にドキドキする「ユーフォリア」、アユンダ・リスさんが情熱的に歌う「Sing Out」、アイラニ・イオフィフティーンさんの包み込むような雰囲気に引き込まれる「Starduster」、そして白銀ノエルさん&博衣こよりさん&がうる・ぐらさんの「にっこり^^調査隊のテーマ」へと続きます。

さらに、がうる・ぐらさんのかっこよくも振り付けが愛らしい「WAVE」、小鳥遊キアラさんの「CHIMERA」へとバトンがまわり、会場のボルテージも最高潮に!

なお小鳥遊キアラさんの「CHIMERA」は本公演で初披露したオリジナル曲。不死鳥をモチーフにしたキアラさんらしい、炎が渦巻く情熱的なステージ演出に彩られ、妖艶なダンスで客席を魅了していました。

▲パヴォリア・レイネさん、ハコス・ベールズさん、一伊那尓栖さん、アユンダ・リスさんの「ジャックポットサッドガール」

その後は獅白ぼたんさんが「Be The One」を披露。普段の配信ではギャングタウンの申し子なぼたんさんですが、ステージではアイドルらしいキュートな歌声でそのギャップにやられる人も多いはず。さらにアキ・ローゼンタールさんと癒月ちょこさんによる「クレイジービート」、stage1全員の笑顔がはじけた「Shiny Smily Story」、アキ・ローゼンタールさんのアカペラとその幻想的な世界観に引き込まれる「シャルイース」へと続き、戌神ころねさんの「真赤な誓い」に。

アキロゼさんは「シャルイース」の選曲について、原点に戻って最初のオリジナル曲を選んだことを感想配信で語ってくれました。

当初は何を歌うべきかそうとう悩んだというアキロゼさん。ソロパートは各タレント個別の持ち時間があるとは言え、使えるのは1曲分の時間のみ。おなじみの楽曲にするか、それとも最新曲にするか……。アキロゼさんだけでなく全員が悩みに悩んで決めたはず。

「シャルイース」にした理由のひとつに、ReGLOSSの新人「儒烏風亭らでん」さんがこの曲が大好きだったことがあったそうです。らでんさんがホロライブを知ったのは「シャルイース」がきっかけ。それが嬉しく、ありがとうの気持ちも込めたと語っていました。

筆者の大好きな表現者の中に、楽曲制作も歌も声優も野球観戦も競馬予想もする方がいらっしゃいますが、その人曰く「昔作った楽曲も、今知った人にとっては新曲」。もしかしたら、今回はじめて「シャイルース」を知った人が、この世界のどこかで新たな感動を感じているのかも。それもまた今回のテーマ「Capture the Moment」につながっているような気がしました。

▲戌神ころねさん、獅白ぼたんさんの「SUNNY DAY SONG」

毎回、選曲が独特だと評判の戌神ころねさんは、今年はアニメ「武装錬金」のOPテーマ「真赤な誓い」を熱唱。またころねさんのアクロバットに期待する声に応え、見事な側宙も披露してくれました。惚れ惚れするほど美しい弧を描いていましたね。

側宙については、お気に入りの映画「ミーガン」に登場するキャラクターの動きを取り入れたかったとのこと。本人は「次はもうないからね(笑)」とネタ切れを告白していましたが、やはり来年も期待してしまうのがファン心理です。筆者も来年のころねさんが楽しみです!

そして公演はパヴォリア・レイネさんがしっとりと歌い上げる「Sip Some Tea」、ハコス・ベールズさん&一伊那尓栖さん&アユンダ・リスさん&パヴォリア・レイネさんによる「ジャックポットサッドガール」、静寂からはじまる幻想的な舞いに引き込まれるハコス・ベールズさんの「歌よ」、沙花叉クロヱさんのオリジナル曲メドレー、戌神ころねさん&獅白ぼたんさんの「SUNNY DAY SONG」、博衣こよりさんが自身で作詞した応援歌「Tear-Gazer」へ。

さらに23曲目に披露された一伊那尓栖さんの「Meconopsis」、天音かなたさんの「Knock it out!」、夏色まつりさん&アイラニ・イオフィフティーンさんの「テレキャスタービーボーイ」、沙花叉クロヱさん&小鳥遊キアラさんの「WILDCARD」から、stage1全員で歌う「Capture the Moment」で最初の公演の幕を閉じたのでした。

▲夏色まつりさん、アイラニ・イオフィフティーンさんによる「テレキャスタービーボーイ」
▲沙花叉クロヱさん、小鳥遊キアラさんによる「WILDCARD」

【[ DAY1 ] hololive stage1セットリスト】

01.Our Bright Parade……STAGE1全員

02.美少女無罪(ハートマーク)パイレーツ……宝鐘マリン

03.ばーちゃらぶ……夏色まつり

04.ぎゅーどんかーにばる!……白銀ノエル

05.特者生存ワンダラダー!!/Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆……宝鐘マリン、天音かなた

06.ユーフォリア……癒月ちょこ

07.Sing Out……アユンダ・リス

08.Starduster……アイラニ・イオフィフティーン

09.にっこり^^調査隊のテーマ……白銀ノエル、博衣こより、がうる・ぐら

10.WAVE……がうる・ぐら

11.CHIMERA……小鳥遊キアラ

12.Be The One……獅白ぼたん

13.クレイジービート……アキ・ローゼンタール、癒月ちょこ

14.Shiny Smily Story……STAGE1全員

15.シャルイース……アキ・ローゼンタール

16.真赤な誓い……戌神ころね

17.Sip Some Tea……パヴォリア・レイネ

18.ジャックポットサッドガール……ハコス・ベールズ、一伊那尓栖、アユンダ・リス、パヴォリア・レイネ

19.歌よ……ハコス・ベールズ

20.右左君君右下上目きゅるんめちょかわ!/人生リセットボタンぽちーw/擬態ごっこ……沙花叉クロヱ

21. SUNNY DAY SONG……戌神ころね、獅白ぼたん

22. Tear-Gazer……博衣こより

23. Meconopsis……一伊那尓栖

24. Knock it out!……天音かなた

25.テレキャスタービーボーイ……夏色まつり、アイラニ・イオフィフティーン

26. WILDCARD……沙花叉クロヱ、小鳥遊キアラ

27. Capture the Moment……STAGE1全員

◆「あの人」がサプライズ登場した「stage2」

DAY1の夜に開催されたstage2は、第1回の「hololive SUPER EXPO」と併せて開催された3回目の全体ライブ「hololive 3rd fes. Link Your Wish」で初披露された全体曲「Prism Melody」でスタート!!

▲兎田ぺこらさん、桃鈴ねねさんの「未来形アイドル」

ソロパートは希望溢れる、そして元気になれる「ときのそら」さんの「ゆっくり走れば風は吹く」ではじまり、高い表現力とダンスのキレで笑顔がはじけた「こぼ・かなえる」さんの「ハッピーエンドプリンセス」、桃鈴ねねさんの「ねねちのギラギラファンミーティング」、兎田ぺこらさん&桃鈴ねねさんの「未来形アイドル」へと続きます。

「ねねちのギラギラファンミーティング」は独特の振り付けがおもしろく、客席でもフリコピする姿がチラホラ。ライブ向けの楽曲ということで、大盛り上がりの会場の裏で兎田ぺこらさんもコールを叫んでいたそうです。

普段は元気を与える存在である桃鈴ねねさんですが、盛り上がる会場には逆に元気をもらい、メンタルがゴリゴリと回復したそう。「ねねちのギラギラファンミーティング」を作って本当に良かった!と興奮ぎみに感想を語りつつ、ファンとの良い関係を喜んでいました。

一方、コールをしていたぺこらさんといえば、ねねさんとユニットを組むことになり、お気に入りの「未来形アイドル」を提案したことを話してくれました。決め手は「未来型」も「アイドル」もVTuberのイメージそのままであること。またねねさんと楽しく歌える曲として「未来型アイドル」に決めたそうです。一部歌詞もこのライブのために変更したスペシャルバージョン。もちろん許可を取って変更させてもらったそうです。

おもしろいのはぺこらさんにまつわる楽屋の裏話で、普段の配信からは想像がつかないほど人見知りを発動していたとか。ひとりでいることを気にかけた大空スバルさんがトランプに誘ったり、せっかく会えた海外組のホロライブメンバーとも話が続かなかったりと、かなり目立った存在だったようです。

そんなぺこらさんについて、クレイジー・オリーさんは「めちゃめちゃシャイ! かわいすぎた!」と話し、お土産のチョコを渡しに行ったベスティア・ゼータさんも「(シャイなところが)すごくかわいかった」と実感を込めつつ感想を語っていました。

▲IRySさん、オーロ・クロニーさんの「勇者」

さて「未来型アイドル」の次は、尾丸ポルカさんによる「エンヴィーベイビー」、会場を煽りつつ全力で歌い上げたオーロ・クロニーさんの「ファンサ」へとバトンが回り、不知火フレアさんの「SKYSONAR」、IRySさんとオーロ・クロニーさんによる「勇者」へと続きます。ファンサは鉄板の楽曲ということで会場からは大きなコールが巻き起こっていました。

▲ベスティア・ゼータさん、こぼ・かなえるさん、カエラ・コヴァルスキアさんの「save our hearts」

今回の全体ライブで特徴的だったのは、10曲目に大空スバルさんが披露したようなメドレーが多く歌われたことです。stage1でも沙花叉クロヱさんがメドレーを披露していましたが、歌いたい楽曲が多くある中で運営スタッフが今回取り入れたのがメドレーという選択肢でした。

そのことについてスバルさんは、マストで歌いたかった「Stellar Symphony」が“ブチ上がる曲”ではないことでメドレーを選んだそう。そのうえでホロライブメンバーたちにもどの曲順がいいかアドバイスを求めたとのことでした。

スバルさんはこれまで、ファンが楽しめるライブができればいいと漠然と思っていましたが、「もっと音楽面でやりたいことは何か?」を考えた時に、自分にはその展望が何もないと感じたそうです。

しかし実際に盛り上がる会場を見て「この顔が見たくて頑張ってたんだ!」と確信。どうすればいいかという具体的なイメージはまだ持っていない様子でしたが、それでもいつかソロライブをしたいと想いを新たにしたそうです。その新たな一歩もまた、今回のテーマである「Capture the Moment」だったのではないでしょうか。

▲鷹嶺ルイさん、姫森ルーナさんの「鬼KYOKAN」

そしてライブは11曲目の「ばかばっか」に。拳を突き上げながらパワフルに歌い上げるのは鷹嶺ルイさんです。

それからキュートなボイスとハイトーンで「神っぽいな」にチャレンジした姫森ルーナさん、「save our hearts」のベスティア・ゼータさん&カエラ・コヴァルスキアさん&こぼ・かなえるさん、STAGE2の出演者全員が3面ステージで盛り上げる「Shiny Smily Story」へ。

▲角巻わためさん、森カリオペさんの「Q」

15曲目からは風真いろはさんがしっとりと歌い上げる「風を仰ぎし麗容な」、16曲目はベスティア・ゼータさんの可愛らしさが爆発した「Baby you」。

兎田ぺこらさんの乙女心がのぞいた「カタオモイ」は17曲目の演目で、ライブスタッフも思わず「攻めていますね」と発言した楽曲です。怒号や高笑いが飛び交う普段の配信からは想像がつかないほど、清楚で儚げなぺこらさんが「ステージの一輪の花」と化していました。

その後は姫森ルーナさん&鷹嶺ルイさんによる「鬼KYOKAN」、IRySさんが圧倒的な歌唱力で会場を「IRyS色」に染めた「Sing My Pleasure」を経て20曲目へ。

20曲目の「アイドル」を歌うのは、なんと赤井はあとさん! 出演者のラインナップにはいなかったサプライズ登場です。

「ワールドワイドな最強アイドル」であり、2面性もあるはあとさんにとって、「アイドル」はまさにぴったりの楽曲! 「アイドル」ガチ勢の尾丸ポルカさんも「パフォーマンスが最高」と太鼓判を押す、まさにスペシャルなひとときでした。

もともと赤井はあとさんは、5thフェスの準備期間中は療養のため長期休養をしており、出演を見送る確率の方が高かったといいます。しかしそれでも、やはり全体ライブは特別なものであり本心としては出たい。そこで最悪の事態も考慮して、出ることを前提にしつつもシークレット出演になったのでした。

残念ながら調整が必要なユニット曲や全体曲には参加することはできませんでしたが、ライブスタッフの「ソロパートなら行けるかも」という提案が一筋の希望になったそうです。

▲大空スバルさん、大神ミオさん、尾丸ポルカさんの「プレパレード」

その後は「光るなら」を可憐に歌ったカエラ・コヴァルスキアさん、角巻わためさん&森カリオペさんの「Q」、森カリオペさんの激しいステージに燃えた「Overkill」、大神ミオさんの緑のペンライトで会場が一体となった「ナイトループ」へ。

25曲目は、角巻わためさんが確かな歌唱力で独自の世界観に観客を引き込んだ「Fins」。

それから大空スバルさん&大神ミオさん&尾丸ポルカさんによる「プレパレード」、ときのそらさん&不知火フレアさん&風真いろはさんの「セカイ」を経て、STAGE2全員の「Capture the Moment」へ。

「Capture the Moment」は「Shiny Smily Story」を手がけた金丸佳史さんと中野領太さんが再びタッグを組んだ全体曲です。「Shiny Smily Story」のメロディーや歌詞を取り入れた、いわば第2章とも言うべき楽曲。

ああしたい・こうしたいを歌って未来に手を差し伸べたのが「Shiny Smily Story」だとしたら、「Capture the Moment」はそれから一歩先の未来で遭遇した困難や、手にした希望を胸に、もう一歩あゆみを進める内容です。

そして奇しくもその楽曲とリンクするような奇跡が、DAY2のstage3で繰り広げられることになるのです。

▲風真いろはさん、ときのそらさん、不知火フレアさんの「セカイ」

【[ DAY1 ] hololive stage2セットリスト】

01.Prism Melody……STAGE2全員

02.ゆっくり走れば風は吹く……ときのそら

03.ハッピーエンドプリンセス……こぼ・かなえる

04.ねねちのギラギラファンミーティング……桃鈴ねね

05.未来形アイドル……兎田ぺこら、桃鈴ねね

06.エンヴィーベイビー……尾丸ポルカ

07.ファンサ……オーロ・クロニー

08.SKYSONAR……不知火フレア

09.勇者……IRyS、オーロ・クロニー

10.ぷ・れ・あ・で・す!/スターライト/Stellar Symphony……大空スバル

11.ばかばっか……鷹嶺ルイ

12.神っぽいな……姫森ルーナ

13.save our hearts……ベスティア・ゼータ、カエラ・コヴァルスキア、こぼ・かなえる

14. Shiny Smily Story……STAGE2全員

15.風を仰ぎし麗容な……風真いろは

16.Baby you……ベスティア・ゼータ

17.カタオモイ……兎田ぺこら

18.鬼KYOKAN……姫森ルーナ、鷹嶺ルイ

19.Sing My Pleasure……IRyS

20.アイドル……赤井はあと

21.光るなら……カエラ・コヴァルスキア

22.Q……角巻わため、森カリオペ

23.Overkill……森カリオペ

24.ナイトループ……大神ミオ

25.Fins……角巻わため

26.プレパレード……大空スバル、大神ミオ、尾丸ポルカ

27.セカイ……ときのそら、不知火フレア、風真いろは

28. Capture the Moment……STAGE2全員

▲楽しそうに「アイドル」を歌う赤井はあとさん

◆一日限りのスペシャルライブ「HoneyWorks stage」

DAY2の昼の部で実施された「HoneyWorks stage」は、HoneyWorksとホロライブのコラボから誕生したステージです。

昨年開催された「hololive SUPER EXPO 2023」では、DECO*27さんとホロライブがタッグを組んだ「holo*27」のステージが行われ、初のコラボライブを実施しました。今年はHoneyWorksとのコラボステージとして、1stアルバム「ほろはにヶ丘高校」収録曲やカバー曲をホロライブのタレントたちがステージで披露します。

現在のところこのプロジェクトに関するリアルライブはこれが唯一のもの。プロジェクトで制作されたオリジナル楽曲も初の客前披露です。

トップバッターを務めるのは「ファンサ」を披露した白上フブキさん、夏色まつりさん、不知火フレアさん、白銀ノエルさん。5thフェスでは全体衣装でステージに挑んだホロライブメンバーですが、「HoneyWorks stage」はスペシャルステージということで通常衣装での出演に。女性VTuberの間では鉄板の楽曲でまずは客席を暖めます。

▲戌神ころねさんのオリジナル曲「かわいこちぇっく!」
▲姫森ルーナさん、猫又おかゆさんのオリジナル曲「アイドル十ヶ条」

続く楽曲は戌神ころねさんの「かわいこちぇっく!」。HoneyWorksが音楽面とクリエイティブ面でホロライブメンバーを総合プロデュースする企画らしく、このオリジナル曲はころねさんのしっぽにフォーカスした楽曲となっており、しっぽをふりふりする振り付けも愛らしいパフォーマンスとなっていました。

3曲目の「シス×ラブ」は、クレイジー・オリーさんとアーニャ・メルフィッサさんのカバー曲。日本語がうまいオリーさんとアーニャさんらしく、語りかけるような歌詞やセリフのやり取りも個性が出ていてとてもキュートでした。

4曲目の「アイドル十ヶ条」は猫又おかゆさんと姫森ルーナさんのオリジナル曲となっており、アイドルに必要な十ケ条をテーマに、おかゆさんとルーナさんの名前入りの歌詞がコラボらしい楽曲となっています。

▲猫又おかゆさん、宝鐘マリンさん、ラプラス・ダークネスさん、桃鈴ねねさん、ロボ子さん、博衣こよりさん、パヴォリア・レイネさん、セレス・ファウナさん、癒月ちょこさん、アキ・ローゼンタールさんの「可愛くてごめん」
▲百鬼あやめさんのオリジナル曲「うたげ☆独壇場!」

その後も桃鈴ねねさんの元気がはじけた「同担☆拒否」、総勢10名のホロライブメンバーが華やかにステージを彩る「可愛くてごめん」を披露。

百鬼あやめさんによるオリジナル曲「うたげ☆独壇場!」は、あやめさんが「めっちゃ会場盛り上がるだろうな」と思っていた通りの盛り上がりに。あやめさんのファンも事前にコールを練習していたそうで、あやめさんも大満足のステージになりました。

続くムーナ・ホシノヴァさんのカバー曲「決戦スピリット」も「HoneyWorks stage」ならではのポップでキュートな楽曲。「We Are」や「Winner」のコーラスで紫色のペンライトが突き上げられます。

そして9曲目の「Tokyo Wabi-Sabi Lullaby」では「がうる・ぐら」さんの歌声にあわせて花火の演出が施され、しっとりとした楽曲を幻想的に彩りました。

▲がうる・ぐらさんのオリジナル曲「Tokyo Wabi-Sabi Lullaby」
▲ハコス・ベールズさんのオリジナル曲「パクパク成敗」

10曲目は大空スバルさんと天音かなたさんのカバー曲「東京サマーセッション」。そこからハコス・ベールズさんのオリジナル曲「パクパク成敗」、こぼ・かなえるさんと小鳥遊キアラさんのオリジナル曲「1日ヒーロー」へと続き、「さくらみこ」さんのカバー曲「motto☆いちごオレ」へ。

「motto☆いちごオレ」は変身ヒーローを思わせる楽曲ということで、巫女服姿の「さくらみこ」さんはさながら戦う魔法少女! 舌足らずのボイスと相まって自然すぎるほど自然な世界観を表現していました。

▲小鳥遊キアラさん、こぼ・かなえるさんのオリジナル曲「1日ヒーロー」
▲紫咲シオンさんのオリジナル曲「リア充★撲滅運動」

さらに紫咲シオンさんの「リア充★撲滅運動」、獅白ぼたんさん&尾丸ポルカさんによる「大嫌いなはずだった。」、AZKiさん&大神ミオさん&雪花ラミィさんの「センパイ。」に続いて兎田ぺこらさんと宝鐘マリンさんが「ブライダルドリーム」で客席を盛り上げます。

「ブライダルドリーム」は兎田ぺこらさんと宝鐘マリンさんのウェディングドレス姿が話題になった一曲で、ライブでは掛け声を上げやすい楽曲に。会場ではサビのひとつひとつで客席からレスポンスがあり、赤と水色のペンライトがいっそう激しく振られていました。

▲宝鐘マリンさん、兎田ぺこらさんのオリジナル曲「ブライダルドリーム」
▲沙花叉クロヱさん、鷹嶺ルイさん、ラプラス・ダークネスさん、博衣こよりさん、風真いろはさんのオリジナル曲「アウトサイダー計画」

本公演のラストスパートは、ラプラス・ダークネスさん、鷹嶺ルイさん、博衣こよりさん、風真いろはさん、沙花叉クロヱさんの5名によるオリジナル曲「アウトサイダー計画」ではじまり、角巻わためさん&常闇トワさんのカバー曲「イノコリ先生」、「ホロライブ・サマー2023」のテーマ曲「青春アーカイブ」へ。

そしてときのそらさんのカバー曲「誇り高きアイドル」と、星街すいせいさんのオリジナル曲「教室に青」ですべての演目を終了しました。

「誇り高きアイドル」は、まさに「ときのそら」さんにピッタリとしか言いようがない楽曲。ブレずに一本の道を突き進み、気づけばその周囲に人の山ができている。そらさんがこの楽曲をカバーしたことにさまざまな想いを抱いた人も多かったのではないでしょうか。

その一方で、この「HoneyWorks stage」を終えると同時に迷いを強くするホロライブメンバーもいました。風真いろはさんです。

▲星街すいせいさんのオリジナル曲「教室に青」
▲ときのそらさんの「誇り高きアイドル」

いろはさんは本公演に挑むにあたり色々と悩んだそうです。

任された責任をまっとうするには今以上にレッスンをがんばらないといけない。しかしその分、配信の時間が減りファンに申し訳が立たない。それは本末転倒ではないか? 自分の選択が間違っているのではないか?と。

そして「HoneyWorks stage」を終えた後に残る「ファンは本当に楽しめただろうか?」という不安。「がんばれます」と口では言いつつも挫けそうになったのは事実で、感想配信では涙ながらにその本心を吐露していました。そんな時にいろはさんが目の当たりにしたのが、全4公演の最後を飾るstage3で披露されたとある楽曲だったそうです。

次の章では、今回のイベントでもっとも話題になった出来事であり、いろはさんを立ち直らせた楽曲を紹介します。

【[ DAY2 ] HoneyWorks stageセットリスト】

01.ファンサ……白上フブキ、夏色まつり、不知火フレア、白銀ノエル

02.かわいこちぇっく!……戌神ころね

03.シス×ラブ……クレイジー・オリー、アーニャ・メルフィッサ

04.アイドル十ヶ条……猫又おかゆ、姫森ルーナ

05.同担☆拒否……桃鈴ねね

06.可愛くてごめん……ロボ子さん、アキ・ローゼンタール、癒月ちょこ、猫又おかゆ、宝鐘マリン、桃鈴ねね、ラプラス・ダークネス、博衣こより、パヴォリア・レイネ、セレス・ファウナ

07.うたげ☆独壇場!……百鬼あやめ

08.決戦スピリット……ムーナ・ホシノヴァ

09. Tokyo Wabi-Sabi Lullaby……がうる・ぐら

10.東京サマーセッション……大空スバル、天音かなた

11.パクパク成敗……ハコス・ベールズ

12.1日ヒーロー……こぼ・かなえる、小鳥遊キアラ

13.motto☆いちごオレ……さくらみこ

14.リア充★撲滅運動……紫咲シオン

15.大嫌いなはずだった。……獅白ぼたん、尾丸ポルカ

16.センパイ。……AZKi、大神ミオ、雪花ラミィ

17.ブライダルドリーム……兎田ぺこら、宝鐘マリン

18.アウトサイダー計画……ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、風真いろは、沙花叉クロヱ

19.イノコリ先生……角巻わため、常闇トワ

20.青春アーカイブ……ときのそら、星街すいせい、白上フブキ、湊あくあ、天音かなた、ムーナ・ホシノヴァ、アイラニ・イオフィフティーン、小鳥遊キアラ、がうる・ぐら

21.誇り高きアイドル……ときのそら

22.教室に青……星街すいせい

◆その軌跡に幕張メッセが涙した「stage3」

全4公演のラストを飾るのは「hololive SUPER EXPO 2024」が閉幕した後にスタートしたstage3。まさに今年の祭典を締めくくる最後の打ち上げ花火です。

1発目はSTAGE3の出演者全員が登場する「キラメキライダー☆」。2020年1月に実施されたホロライブ初の全体ライブで披露された楽曲で、公式曲としては第3弾です。

思えば当時は何もかもが手探りで、おそらくタレントたちはもちろんのことスタッフ側も不慣れだったはず。

しかも2度目となる全体ライブ「hololive 2nd fes. Beyond the Stage」は流行り病の影響で無観客・有料配信限定の形式に。これからライブを育てていこうとする中、客席の反応が見られないという出鼻をくじかれる形となりました。

それでも新たなチャレンジやライブを重ねた結果、全編AR演出や生演奏、日ごろのダンスレッスンやボイトレが活きたパフォーマンスなど、すべての面において急速に成長していきました。あれほど体力がなく、1曲だけで息切れしていた姫森ルーナさんも体力がつきましたし、2024年3月5日に実施した「さくらみこ」さんのバースデーライブにゲスト出演した「しぐれうい」さんも、「あんなの人が踊るダンスじゃないよ(笑)」と語ったほどダンスのレベルも上がりました。

もちろん「うい」さんはダンスが本職ではありませんが、それでもホロライブメンバーの成長が感じられるひと言でした。

▲さくらみこさん、白上フブキさんの「むげんだいすき」

ソロの振り付けで精いっぱいだったホロライブメンバーがフォーメーションダンスをした時は本当に驚いたものですし、今はその見せ方にもこだわるほど経験も積んでいます。

また歌やダンスに対してまだまだ力量不足を感じているだろうホロライブメンバーも、それを補って余りあるほどの楽しさが感じられて毎回のパフォーマンスが楽しみです。スキルに差があってもそれは個性の範囲内であり、それぞれが違った魅力を持っているからこそ感情移入ができるというもの。1曲目の「キラメキライダー☆」は、まさにそれらの積み重ねの原点であり、これまでの歩みを思い出させてくれるものでした。

続いて披露されたのは雪花ラミィさんの「Lamy*Love(ハートマーク)Fest☆」。

トップバッターを任されたことについてラミィさんは「マジ汗がとまんなかった」「前日は寝れなかった」と告白。

冒頭数分は無料お試しパートであることにも触れ、引き続き有料本編を見たいと思わせるパフォーマンスをしなければならない、全体曲からの盛り上がりをさらに盛り上げるくらいじゃないとだめ等、責任をまっとうするプレッシャーについても語りました。そしてソロパートのお気に入りスクリーンショットをファンにも見せながら、「この景色はみんながいたからこその景色」とライブの余韻をかみしめていました。

▲雪花ラミィさん、百鬼あやめさん、アーニャ・メルフィッサさんの「初恋サイダー」

3曲目はAZKiさんによる「ω猫」。「にゃんにゃん」の歌詞と振り付けが愛らしく、一瞬たりとも目を離したくない一曲です。続くクレイジー・オリーさんの「ソングオブザデッド」は、オリーさんらしい、ゾンビアニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」のオープニングテーマ。

さくらみこさんと白上フブキさんは「むげんだいすき」を熱唱し、ワトソン・アメリアさんは笑顔が素敵な「シュガーソングとビターステップ」を。七詩ムメイさんもオリジナルソングの「mumei」を客席に語りかけるように歌い上げ、ラプラス・ダークネスさんが小さな身体で激しいダンスを披露した「合縁事変」へと続きます。

今回は全体ライブということでホロライブIDとホロライブENの海外タレントも幕張メッセに集合したのですが、その楽屋裏やホテルでの宿泊はまるで修学旅行のような楽しさがあったようです。

例えばベスティア・ゼータさんは、JPのみならず様々な先輩たちと会えたことを配信内で報告。轟はじめさんや音乃瀬奏さんのモノマネを愛らしく披露したり、一条莉々華さんとメッセージ交換したことにも触れたりして、莉々華さんとオフコラボをしたいと楽しそうに語っていました。

また自身の宿泊ホテルと七詩ムメイさんのホテルが近いことを知ると、ムメイさんの部屋におじゃましたり、カエラ・コヴァルスキアさんも呼んだりしてお喋りを楽しんだそうです。

ワトソン・アメリアさんはゲームセンターへ遊びに行き、クレーンゲームで兎田ぺこらさんのパペットを見事ゲットしたとか。多くの人に会えたこと、フェスのパフォーマンスも満足いくものが見せられたと語っていました。

▲紫咲シオンさん、七詩ムメイさん、ワトソン・アメリアさんの「空色デイズ」

9曲目は百鬼あやめさん&雪花ラミィさん&アーニャ・メルフィッサさんによる「初恋サイダー」。10曲目はアーニャ・メルフィッサさんが「偽物人間40号」を歌ったほか、ムーナ・ホシノヴァさんが拳を突き上げた「Who’s Toxic? It’s You!」、常闇トワさんの歌声にペンライトが乱舞する「S.T.Y.」、紫咲シオンさん&ワトソン・アメリアさん&七詩ムメイさんの「空色デイズ」を経て、STAGE3の出演者全員が3つのステージに登場した「Shiny Smily Story」に続きます。

15曲目に登場したのは「シンデレラ・マジック」の紫咲シオンさん。シオンさんは現在配信を制限していることもあって少し心配する部分もありましたが、ユニット曲に引き続いて元気な姿を見せてくれて会場を沸かせていました。

▲ロボ子さん、湊あくあさん、セレス・ファウナさんの「ぼなぺてぃーと(ハートマーク)S」

続く楽曲は、猫又おかゆさんの振り付けも愛らしい「ネコカブリーナ」。さらに湊あくあさんがキュートな魅力を振りまく「君の最推しにしてよ!」、ロボ子さん&湊あくあさん&セレス・ファウナさんの「ぼなぺてぃーと(ハートマーク)S」、ロボ子さんが感情たっぷりに歌い上げる「僕が死のうと思ったのは」、セレス・ファウナさんがしっとりと大人の魅力を感じさせてくれた「ODDTAXI」へと続き客席を虜に。

21曲目は百鬼あやめさんの出番ですが、なんと会場で新曲「melting」を披露するというサプライズを!

この楽曲はすでに収録済みで、どのタイミングでお披露目しようか考えていたところ、ちょうど5thフェスがあるということで「まぁせっかくだし! もういっか!」と披露することになったそうです。

▲猫又おかゆさん、ムーナ・ホシノヴァさんの「Gimme×Gimme」

そしてライブはいよいよクライマックスへ。

22曲目に披露された「Gimme×Gimme」はムーナ・ホシノヴァさんと猫又おかゆさんによるユニット曲。そこから白上フブキさんの推し活愛がこもった「Letter☆彡」、さくらみこさんの軌跡と未来を歌った「アワーツリー」、星街すいせいさんのメドレー、常闇トワさん&ラプラス・ダークネスさん&クレイジー・オリーさんの「RAD DOGS」へと続き、いよいよラス前のユニット曲「The Last Frontier」へ。

▲ラプラス・ダークネスさん、常闇トワさん、クレイジー・オリーさんの「RAD DOGS」

「The Last Frontier」を歌うのはAZKiさんと星街すいせいさん。

もともとこの曲はAZKiさんが星街さんのために作詞作曲した楽曲で、その時の様々な心境を歌詞に込めたものです。

……というのも、AZKiさんは当時「ホロライブプロダクション」内の音楽レーベル「イノナカミュージック」に所属していたのですが、イノナカミュージックが翌年に活動終了をすることが決まっていたため、星街さんへの別れの言葉を歌詞に込めたそうです。

星街さんは当時ホロライブに所属していましたが、もともとはAZKiさんとともにイノナカミュージックに所属し共に切磋琢磨していた身。AZKiさんがイノナカミュージックの活動停止とともに引退することを知っていたこともあり、歌詞を見ただけで何となく別れを告げられていることを察したそうです。

なおAZKiさんはその後、ホロライブに移籍し現在も活動を継続中。今後も引退の予定はありません。引退話も内々の予定であり公表されたことはありませんでした。

今回の5thフェスでユニットを組むことが決定した際、AZKiさんも星街さんもお互い思い入れのある「The Last Frontier」を歌うことを決めたのですが、星街さんとしては当時と状況が違うことに違和感を抱き、ライブバージョンとして一部歌詞を変えたいと提案しました。あの頃の別れのメッセージではなく、AZKiさんがこれから歩むだろう明るい未来を歌った歌詞に。

そうして今回のスペシャルバージョンの「The Last Frontier」が完成しました。

もちろんAZKiさんも歌詞を見てその意味がわかり、めちゃめちゃ嬉しかったと声を弾ませていました。

▲AZKiさん、星街すいせいさんの「The Last Frontier」

ステージにAZKiさんと星街さんの姿があらわれると、「元イノナカ組」であることを知っているファンは一気に大盛り上がり。「あの曲が来るか!?」と期待が膨らみます。そしてその予想通りの展開になると、ペンライトを狂喜乱舞させました。

ただ今回のステージはそれだけでは終わりません。

前日に思いついたというサプライズを、星街さんはライブスタッフにも内緒で準備。ステージ上で突然AZKiさんへの手紙を取り出し、「まってまって、良くない良くない!」とすでに涙ぐんでいるAZKiさんにメッセージを送ります。

そしてメッセージの読み上げが始まるとAZKiさんは大号泣。星街さんも客席に悟られないよう努めながら静かに涙を流します。

その状態で迎えたのが、STAGE3出演者全員が歌ったラストの1曲でした。

ホロライブメンバーの全員が自分の旅路と重ね合わせ、その歌詞に感動した楽曲「Capture the Moment」。すべての歩みがこのテーマに、そしてこのイベントに収束しており、歌いながらそれぞれが新たな目標を見出したことでしょう。

アキ・ローゼンタールさんも、大空スバルさんも、大神ミオさんも感想配信でソロライブへの夢を語り、いつかやりたいと言ってくれました。

今回は見学組だったホロライブENの新人「Advent」の皆さんも「このホロライブメンバーの一員になれたなんて信じられない!」「来年はAdventの晴れ舞台になるはず」と語っていたそうで、やがて来る夢のひと時に想いを馳せていました。

5thフェスが終わって控室に戻った後も、さくらみこさんはAZKiさんと星街さんに対し、「もう、みこ耐えらんねぇよ!」と涙腺を崩壊。実はAZKiさんは何度も夢を諦める瞬間があったそうで、それでも乗り越え、ここまで続けてきてくれたことに感謝しつつ涙を溢れさせていました。それは白上フブキさんも同じで、みこさんとともに号泣していたそうです。

また今回のフェスで本当にがんばれたのか、自信を失いかけていた風真いろはさんもまた、「The Last Frontier」に励まされたそうです。

教えられたのは「立ち止まらずに進むことの大切さ」。

それを知って、自分の至らない部分も、がんばった部分も、すべてを受け入れられたといいます。

感想配信でAZKiさんは語っていました。辞めずにいたから今がある。そこにはファンの支えもあった……と。そして会場からの帰り際、星街さん、みこさん、フブキさんにこう告げたそうです。

「辞めなくてよかった」と。

「Capture the Moment」。

それは5回目となる全体ライブのタイトルであり、本公演のために制作された全体曲の新曲タイトルでもあります。

意味は「瞬間を感じて記憶に残す(直訳:瞬間をとらえる)」。

そしてそのひとつひとつの積み重ねが未来への扉を開き、幸せをもたらす思い出となる。

みなさんにはいったい、どんな「瞬間」が胸に残りましたか?

【[ DAY2 ] hololive stage3セットリスト】

01.キラメキライダー☆……STAGE3全員

02.Lamy*Love(ハートマーク)Fest☆……雪花ラミィ

03.ω猫……AZKi

04.ソングオブザデッド……クレイジー・オリー

05.むげんだいすき……さくらみこ、白上フブキ

06.シュガーソングとビターステップ……ワトソン・アメリア

07.mumei……七詩ムメイ

08.合縁事変……ラプラス・ダークネス

09.初恋サイダー……百鬼あやめ、雪花ラミィ、アーニャ・メルフィッサ

10.偽物人間40号……アーニャ・メルフィッサ

11.Who’s Toxic? It’s You!……ムーナ・ホシノヴァ

12.S.T.Y.……常闇トワ

13.空色デイズ……紫咲シオン、ワトソン・アメリア、七詩ムメイ

14.Shiny Smily Story……STAGE3全員

15.シンデレラ・マジック……紫咲シオン

16.ネコカブリーナ……猫又おかゆ

17.君の最推しにしてよ!……湊あくあ

18.ぼなぺてぃーと(ハートマーク)S……ロボ子さん、湊あくあ、セレス・ファウナ

19.僕が死のうと思ったのは……ロボ子さん

20.ODDTAXI……セレス・ファウナ

21.melting……百鬼あやめ

22.Gimme×Gimme……ムーナ・ホシノヴァ、猫又おかゆ

23.Letter☆彡……白上フブキ

24.アワーツリー……さくらみこ

25.灼熱にて純情(wii-wii-woo)/Newton/ソワレ……星街すいせい

26.RAD DOGS……常闇トワ、ラプラス・ダークネス、クレイジー・オリー

27.The Last Frontier……AZKi、星街すいせい

28. Capture the Moment……STAGE3全員

hololive 5th fes. Capture the Moment Supported By Bushiroad配信チケット発売中

■配信場所:SPWN(https://spwn.jp/

■価格 :各公演:6500円、5th fes.通し券:2万5000円(全4公演分)

■販売期間:2023年12月5日(火)21:00 から 2024年4月22日(月)23:59

※各配信チケットは2023年12月5日(火)21:00 ~ 2024年4月22日(月)23:59まで購入可能です。

※公演終了後からアーカイブ視聴可能となり、2024年4月23日(火)23:59まで何度でもご視聴いただけます。

※2024年4月23日(火)23:59を過ぎると、アーカイブ視聴中でも視聴できなくなります。

※お支払いの際、チケット代金の他に各種手数料がかかります。お申込み画面にてご確認ください。

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