【阪神】青柳晃洋 黒星発進も…見せたエースの自負「僕はベストボールだと思う」

敵地での開幕戦に臨んだ阪神・青柳晃洋

必勝を期したマウンドで敗戦投手に…。その責任を開幕投手の阪神・青柳晃洋投手(30)は堂々と受け止めた。

巨人戦(29日、東京ドーム)に先発した右腕は、5回5安打3失点で今季初黒星。両軍無得点で迎えた5回だ。二死二塁の場面で梶谷に対しフルカウントからの7球目、内角の142キロ直球を右翼席に2ランされゲームの流れが決まった。それでも試合後にはエースらしく、はっきりとした口調で報道陣に応対した。

「僕はベストボールだと思う。打ったバッターが良かった」

その梶谷に被弾した5回は先頭の吉川に右越え二塁打され、次打者の戸郷への投球前の動作を笠原球審にボークと判定された。捕手の坂本とサインを交換する際、プレートを外し、ロジンに手を伸ばした瞬間だった。これで無死三塁と状況が変わり、戸郷を投ゴロに仕留めたものの、続く佐々木の遊ゴロ野選で先制点を献上した。内野は前進守備で本塁クロスプレーとなるもセーフの判定。岡田監督から即、リクエストの要求を出したが判定は覆らなかった。

自身のボークにリクエストの待ち時間など投球リズムに影響が出なかったはずはない。それでも青柳は「(影響は)全くないです」と言い切った。こういう試合もある。そう言わんばかりに胸を張り「立ち上がりから悪くはなかった。打たれた回も悪かったわけではない」と前を向いた。

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