【阪神】20歳・前川右京 開幕スタメン1安打にホッ「結構、緊張してたんですけど…」

2回に今季初ヒットを放つ阪神・前川右京

阪神は29日、巨人との開幕戦(東京ドーム)に、0―4で零封負け。一方で、プロ初スタメンをつかんだ3年目スラッガー・前川右京外野手(20)は、シーズン初安打を記録するなど存在感を放った。

開幕前、オリックスとのオープン戦(23日、京セラドーム)終了後の囲み取材で岡田彰布監督(66)から、「右やったら使うで」と明言されていた前川。開幕戦の先発は昨年のWBC制覇にも貢献した右腕・戸郷だったことから「6番・左翼」で出場を果たした。

この日は全打席でファーストストライクを振りに行くなど積極的な姿勢で、起用に応える3打数1安打1四球の内容。「結構、緊張してたんですけど、少しは結果が出てよかったです。緊張したら体が固まる部分もあるので、自分から手出しして物事を進めていこうと思って打席に入りました」と笑顔で振り返った。

2回の第1打席では相手先発・戸郷のカーブを左前に運び、シーズン初安打。さらに4回の第2打席ではフルカウントから9球目、147キロの直球を見送って四球を選んだ。「追い込れてから反対方向に対応できてよかったです。2打席目はなんとか食らいつこうと思って、四球を選べたので内容のある打席でした」とホッとした表情を見せていた。

春季キャンプから続いた開幕左翼争いを勝ち抜き、1歩目を踏み出した期待の若虎。「今日は今日。明日は明日なのでよかったこと、悪かったことをホテルでしっかり考え直して明日に入りたいです」と力強く話した。

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