巨人の守護神・大勢投手が29日の開幕戦・阪神戦(東京ドーム)で4点リードの9回から登板し、1イニングを無失点に抑えた。
上々の今季初陣となった。春季キャンプは一軍スタートながらも、コンディション不良で三軍調整。それでも滑り込みで開幕一軍に入った大勢は、この日はセーブシチュエーションではない中での登板となったが、虎打線を相手に1安打も許さず。最速158キロの直球を武器に完全に封じ込めた。
最高の形で試合を締めた右腕だったが、試合前には思わぬハプニングも…。ピンクのネクタイにスーツ姿でビシッと決めて球場入りするも「空回りしてスーツで来ちゃったんで。はい。なんか(暗黙のルールで)スーツで来るもんだと思ってたんで、スーツで来たら、初めて開幕一軍の人だけで良かったみたいで…。ちょっと空回りしちゃったのかなと思って」と苦笑い。
周囲からは「かっこいいね!」とイジられながらも「地に足付けてマウンドに上がろうって気持ちで上がりました。初心忘れず。いいんじゃないですか」とかえって気持ちを新たにマウンドに上がれたようだった。
4点差での登板も「そこ(のシチュエーション)で行く意味っていうか。開幕戦だったし、阿部さんが開幕戦へかける思いっていうのが伝わったので。最高の結果でしっかり自分のベストを尽くしたいなって思いで上がりました」と闘志に火が付いた様子。
最高のコンディションで迎えた今季は定位置の9回でセーブを量産していく。