【広島】九里亜蓮「僕の投げミス」 初の開幕投手〝痛恨の1球〟で白星ならず

3回以外は上々の内容だった広島・九里亜蓮

広島の開幕を任された九里亜蓮投手(32)はDeNA戦(29日、横浜)で7回8安打3失点の内容ながら、痛恨の1球に唇を噛んだ。

右腕は初の大役に「(調子は)悪くなかった」と2回までは打者6人をパーフェクト。理想的な立ち上がりで、試合を支配し始めたかに見えた。3回には味方打線から3点の援護。開幕勝利への期待が大いに膨らんだが、直後の3回裏に苦しんだ。

一死一、二塁から2巡目に入った敵の先頭打者・度会に「僕の投げミス」と高めに入ったスライダーを捉えられ、右中間に同点3ランを被弾。試合後「味方が点を取ってくれた後に、ああいう形で追いつかれてしまったので。(点を取ってもらったら)与えないように。そういうところもしっかりとやらないといけない」と反省の言葉を並べた。

それでもその後は、決定打を与えず。7回89球で与えた四球はわずか1とテンポの良い投球を続け昨年、リーグ1位の174回3分の1を稼いだ安定感は健在だ。「代わるって言われるまでは、しっかり腕を振っていこうと思っていたので。ある程度、それはできた」。

開幕舞台で先発の責務は果たしただけに、次回はそこに白星をもぎ取りたいところだ。

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