堀田茜が語る『イッテQ』出川ガールズ出演秘話、過酷なロケでも「かかってこいっ!ぐらいの感じでした」

堀田茜 撮影/冨田望

「第12回全日本国民的美少女コンテスト」での本選出場をきっかけに芸能界で仕事を始めるようになった堀田茜。それ以降、モデルの仕事を中心にCM、俳優としてドラマや映画、更には番組『世界の果てまでイッテQ!』での体当たりレポートといったバラエティまでマルチに活躍する彼女にとっての「THE CHANGE」とはーー。【第1回/全3回】

この日、堀田さんと会ったときは、髪形がオールバックだったということもあってだと思うが、顔の小ささに驚きを覚えた。さすがはデビューして直ぐに女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルを6年以上務めていただけのことはある。全身から放たれるオーラもモデル特有な凛とした雰囲気が感じられた。

「子供のころから漠然とではありましたが、モデルさんには憧れがありましたね。ただ、口に出すのは恥ずかしいと思っていました(笑)」

実は、堀田さんのお母様もかつてはモデルをしていたという。

「とはいえ母を意識したということでもなかったです。ただ、常に服の着方でも、シャツはちゃんと肩で合わせて身頃も合わせて着ないとカッコ悪いとか、洋服もTPOに合わせて、こういう服を着ていくんだよとか、歩き方とか。モデルをしていたからこその助言はたくさんありましたね。一般の家庭で歩き方の指導をされることはないと思いますから(笑)、それは特有なものだったのかなって思いますね」

そんな母親の影響もあってか、大学生になった頃から、モデルの道に進みたいと思ったそうだ。

「このモデルさんみたいになりたいという目標とかは特になかったですが、当時は長谷川潤さんがモデルとしてすごく活躍されていたので、彼女のカリスマ性には憧れがありましたね」

モデルとして同性からだけでなく、様々なメディアに登場するようになったことで異性からも注目されるようになった堀田さんにとって、やがてひとつの転機が訪れた。バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』への出演だ。一視聴者としては「こんなきれいなモデルさんが体を張るバラエティに出るなんて……」と正直驚きでもあったし、新鮮でもあった。

『イッテQ』に出られるという喜びの方が大きかった

「元々、バラエティは好きでしたし、いろんな仕事をやりたいと思っていた時期でもありました。なので、オーディションに受かった時は、“ 『イッテQ』に出られるんだ。やった!”という喜びの方が大きかったです。海外に行くのも好きですし、体を張ることも全然大丈夫でしたし。それこそ、“かかってこいっ!”ぐらいの感じだったので、怖いものもなく飛び込んでいけましたね」

この番組で堀田さんはお笑いタレント・出川哲朗さんのアシスタント、いわゆる「出川ガールズ」(河北麻友子、谷まりあ、モデル出身者が多い)の一人として過酷なロケに挑んだ。

「ロケに行くとマネージャーさんもいませんし、ヘアメイクさんもスタイリストさんもおらず、ほんと身ひとつでスタッフさんの中に混ざっていったんですね。最初は右も左もわからず怖かったのですが、自分ひとりででも基本的には大丈夫にはなれましたね。
『イッテQ』に出演させてもらって、人として強くなった、というか度胸がついたのかなと。何が起きても動じないようになったとは思いますね。ロケ中はほぼカメラは回しっぱなしなので、いつでも撮られているんだっていうことから生じる緊張感もありますし、それに伴う発言をすることの大切さを教えてもらいました。台本もほぼ無かったので、必然的にアドリブ力はついたのかなと思います」

同番組に出演中のデヴィ夫人からも「一番かわいい」と言われたことのある堀田さん。出川さんからは「仔猫ちゃん」と呼ばれていたが、番組内での勇気ある堀田さんの姿は「仔猫」どころではなく、「成猫」……ひょっとしたら「女豹」(失礼)だったのかもしれない。

堀田茜(ほった・あかね)
1992年10月26日、東京都生まれ。B型。T160㎝。2009年、「第12回全日本国民的美少女コンテスト」の本選出場をきっかけに芸能界に入り、2012年から本格的に芸能活動を開始。女性ファッション誌の専属モデルも務め、2015年からはバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』に出演するようになる。さらには女優としてCM、TV、映画でも活躍し、4年目に突入したJ-WAVEで毎週土曜に放送中の『ENEOS FOR OUR EARTH~ONE BY ONE~』ではラジオパーソナリティも務めている。

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