沖縄バス、運賃の値上げ申請 初乗り運賃160円→190円 6月にも改定か

 沖縄バス(那覇市、新川幹雄社長)は29日、路線バス運賃の上限額引き上げを沖縄総合事務局長に申請したと発表した。初乗り運賃を、現行の160円から30円上げ、190円とする予定。燃料費などコスト上昇が要因で、収支改善を図り安定的な輸送サービスを提供するためとしている。審査や認可を経て、6月ごろの改定を見込む。

 沖縄バスの運行する路線バス全線が対象になる。

 改定されれば2008年12月以来、約15年ぶりとなる。

 通勤の定期では、1カ月6720円の区間が1260円増の7980円に、3カ月1万9150円の区間は3590円増の2万2740円となる予定。

 通学の定期では、子育て世帯の家計負担を考慮し、現状の4割1分引きから5割引きへ、割引率を上げる。1カ月5660円の区間を5700円に、3カ月1万6130円の区間を1万6250円とする見通し。正式な運賃は認可後に改めて公表する。

 沖縄バスの担当者は「輸送コストの上昇やあらゆる物価上昇の中で、運賃改定で収支を改善し、バス運転手への給与への還元などを進めていく必要がある」と話し、理解を求めた。(政経部・川野百合子)

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