三浦大東銀行社長退任 健康上の理由、鈴木会長が社長復帰

 大東銀行は29日の取締役会で、三浦謙一社長(66)が退任し、鈴木孝雄会長(70)が社長に復帰する役員人事を決議した。社長交代は同日付で、鈴木氏は会長を兼務する。三浦氏の退任について、大東銀は「健康上の理由から辞任したい旨の申し出があったため」としている。

 三浦氏は、社長を13年務めた鈴木氏の後任として昨年6月に就任。12期連続の黒字を達成するなど安定した経営基盤を築いた鈴木氏を受け継ぎ、本年度に始まった新中期経営計画の達成に向け取り組みを進めていたが、約9カ月で退く形となった。29日付で取締役に異動し、6月21日の株主総会で取締役も退任する方針。

 鈴木氏は「志半ばでの辞任は本人も苦渋の決断だったが、健康回復を最優先に考え今回の判断に至った。次世代につなげるためさらなる経営基盤強化に努める」とコメントした。

 三浦氏は新潟県出身。早稲田大政治経済学部卒。1980年に日本長期信用銀行(現・SBI新生銀行)入行。2010年に大東銀出向、常務経営部長、専務経営部長を経て社長に就いた。

 鈴木氏は郡山市出身。早稲田大社会科学部卒。1976年入行。二本松支店長、朝日エリア長・朝日支店長、常務営業企画部長、専務を経て2010年に社長に就き、昨年6月から現職。

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