「読めていない」グリーンに適応できず…渋野日向子は3戦連続予選落ち

下位で3試合連続の予選落ちに終わった渋野日向子(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇フォード選手権 presented by KCC 2日目(29日)◇セヴィールG&CC (アリゾナ州)◇6734yd(パー72)

2日間を通じて、スコアを伸ばすべきパー5で一度もバーディを奪えなかった。渋野日向子はアンダーパー合戦のフィールドで「73」、「72」にとどまり通算1オーバー。「きょうはショットはましだったかな…という風には感じていたので、その分、やっぱりもったいない」とグリーン上での出来を悔やみ、早くもコースを去った。

初日123位の大幅な出遅れから挽回を期したこの日は、出端をくじかれた。スタートの10番、第2打をグリーン左サイドにのせた後のバーディパットが2mオーバー。「タッチも合っていなかったし、(ラインを)読めてもいないなという感じだったので、あまり良い気分ではなかった」。返しもカップに嫌われて3パットボギーを喫し、その後はパーを並べた。

折り返しの1番でようやく初バーディを記録した後、後半アウトもパーが続く。終盤7番、8番(パー3)とグリーンの端に切られたピンを攻め、同じ段のエリアに付けながら、「5mくらいの(チャンスが)あった中で、すべて決められなかった」という一日を象徴する流れに。バミューダ芝の強い芽と傾斜とが織りなすラインを解読できないままだった。

苦しい戦いが続く(撮影/田辺安啓(JJ))

3試合連続の予選落ちで、年間ポイントレースのポイント獲得がいまだない。カットラインとの差は中国「ブルーベイLPGA」で11打、前週の「朴セリ選手権」で6打、今週15打と苦しいシーズン序盤戦を過ごしている。

次週は4月3日(水)開幕の「Tモバイル マッチプレー」(ネバダ州シャドークリークGC)に初出場。96人が出場の変則競技は大会3日目までの54ホールストロークプレー(36ホール終了時点で予選カットあり)で、マッチプレー進出者8人を決める。「初めて行くのでどういう感じか分からないですが、練習ラウンドをしっかりして、良い気持ちで臨めるよう頑張ります」と肩を落としながら、サインの列に応えた。(アリゾナ州ギルバート/桂川洋一)

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